３．ぱうんちゃんいえでする
「くっしょんにー、しょくりょうももってきたの！ えっと、おといれはあっちだよね」
パウンシヴァルは指差し確認を終了した。頑張って引っ張ったおかげでクッションはちょっと床の埃と仲良くなってしまったが、しっかり移動できたし、食糧もたっぷりと持ってきてある。
「かんぺきなの！」
パウンちゃん大得意。
今日は珍しく天気が良くてお日様もぽかぽかである。あたかもパウンちゃんの家出を祝福するかのように暖かい光が差し込んでくる。
「おにーたんおにーたーん！ ぱうんねいえでのじゅんびできたの！ いってくるねっ！！」
庭で日光浴をしていたタンブルのところへ飛んできたパウンちゃんは、元気いっぱい報告した。
「へえ、がんばったんだな。じゃあ、気を付けて行ってらっしゃい」
気を付けるも何も家の中なのだが。
「がんばるのがんばるのー！！ ぱうんいってくるねっ！！」
パウンシヴァルはひたすら元気いっぱい、転がりながら駆けていった。そのころころぽてぽてした後ろ姿を見送りつつ、タンブルブルータスは呟いた。
「あいつ、ほんとに何がやりたいんだろう……」
それは永遠の謎である。
「ふわ〜。あったかーい」
日当たりの良い窓際でふかふかクッションに身を沈め、まぁるくなったパウンシヴァルは、幸せそのもので目を細めた。
「あったかいの〜。ふわふわなの〜。きもちいいの〜…」
ふと思い出して、煮干しをかじる。ちょっと魚臭いけど、結構おいしくてお気に入りなのだ。かりかりした歯触りも良い。
「おいちいの〜…しあわせにゃの」
再びクッションに転がる。あったかくて柔らかくて、とっても良い気持ちだ。
「いえでっていいの。たのしいの〜…ふにゅ〜……」
かなり違うと思うが。そんなことは気にしないパウンは、幸せに眠りについたのだった。
「まんかしゅおにいちゃん！！ ぱうんねいまねいえでしてるのっ！！」
ジャンクヤードに遊びに来た白地に茶色ブチのふわふわ仔猫が元気に言った。周囲でくつろいでいた猫たちが一斉に注目し、マンカストラップは呆れて彼を見やった。
「家出って、こないだ言ってた……ほんとにやったのか？」
「えー、パウンほんとに家出しちゃったのー？」
横で遊んでいたスキンブルが顔を突っ込んできた。
「家出？ なんでパウンが家出するの？」
ミストが訊く。至極もっともな問いである。
「なんでかは知らないけど、パウンこの前家出するーって言ってたんだよ。それで家出ってどうしたらいいのかとか訊いてさ」
「どうしたらいいかって…？」
「ボンバルリーナがタガーに訊けって教えたんだよね」
「リーナ…何を教えてるんだよ……」
「え、だってみんなに訊いて回ってるみたいだったんですもの。やっぱり一番詳しいのは経験を積んでるヒトでしょ？ だったらタガーじゃない」
赤地に黒のキジトラ模様の美女猫が、けろりと言った。マンカスが更に呆れる。
「そういう問題か…？」
「タガーって子どものときから月平均２回くらいの割で家出してたでしょ。立派なプロよね。知らないことを知るためにきちんと先達を捜そうという姿勢は立派だと思うわ。パウンってば意外に偉いじゃないそういうところ」
「そうかなあ……」
家出をしようと決意してからその方法をひとに聞くことが、果たして誉めるべきことであろうか。根本的なところで何かが間違っている気がする。
そもそも、家出のプロとは一体如何なるものであろうか。
「ミスト、大して気にしなくて良いよ。別にそれほど大それたことしてないから」
タンブルは、本気で心配しているらしいミストに冷静に言った。
「でも、大丈夫なの？ て言うか、なんでタンブルそんなに冷静なの？」
「心配する必要がないからなんだけど…」
「……どういうこと？ あれ？ そう言えば、さっきふたり一緒に遊びに来たよね？ パウン、家出って一体、どこにいるの？」
これまたまことにもっともな疑問である。
「ぱうんねぱうんねっいえでしてるの！」
「…いや、だからどこに」
「うちの居間の、カーテンの陰だよ」
「……はい………？」
みんなは一瞬表情の選択に迷ったらしい中途半端な顔でパウンとタンブルを見た。
注目されたパウンはとっても嬉しそうにえっへんと胸を張った。かなりハイになっているようだ。
「ぱうんいえでしてるのっ！ えりゃいのっ！」
「カーテンの陰…？ なにそれ？」
「だから、居間の出窓のカーテンの陰に寝床のクッション移動させて、ついでにおやつも持ち込んで昼寝してんだよ。良いんじゃない、喜んでるし」
兄はひたすらクールだ。
「訊くけど、食事とかは」
「飼い主の人間が用意してくれるのを食べに来るよ」
「………………」
しばしの沈黙。そしてミストは答えを出した。
「それは……要するに昼寝の場所を変えただけってこと？」
「客観的にはそうだよね。でもまあこういうのは自分がどう思うかっていうのが大きいわけだし」
そうか？ 本当にそうか？
「パウン…何がしたいわけ？」
「僕にもよく分からないんだけどね」
ミストとタンブルは揃ってパウンを見た。
パウンはマンカスに甘えてごろごろしていた。スキンブルがその横で、真似してごろごろしていた。
「いえでたのしいの〜。ぱうんねがんばっていえでしゅるのー」
「すごいねーパウンえらいねー。僕もちっちゃいときいっぺんだけ家出したことあるけど、パウンも頑張ってね〜」
スキンブルはいたって無責任に激励した。
「がんばるの〜。ぱうんねしょくりょうもじぶんでよういしたのー」
「そうか。まああんまり無茶はしないようにがんばるんだぞ」
マンカストラップもいたって無責任なことを言っていた。まあ、どう間違っても深刻な事態に陥ることはあり得ないだろうと思われるので、それで良いのだろうが。
「……タンブル…」
「心配する必要云々以前に、そういう気にならないだろ、全然。だからまあほっとこうと思って」
「うん。分かるよ……ほっといていいと思う」
分かり合うタンブルとミスト。
そしてパウンは、ひたすら幸せそうにごろごろマンカスに甘えていた。
４．みんなのいえで
「ね、ね、しゅきんぶるおにいちゃんもいえでしたことあるの？ どうやったの？」
マンカスに甘えながらパウンが訊いた。スキンブルは「え〜？」と首を傾げる。
「僕はねー、えっと、生後一ヶ月くらいのときだったかなぁ。駅長さんの奥さんが開けた窓から外へ出てきたんだよ。で、面白くってあちこち歩いてたら足が痛くなって、どうしようかなって思ってたところをマンカスに助けてもらったんだ」
「あれがきっかけでスキンブルはここへ来るようになったんだよな」
「そう！！」
「へえ、マンカスに助けてもらったんだ……」
「まあ、家の近くを３時間ほどうろうろしてただけだったから、すぐ家に帰れたしな」
マンカストラップが懐かしそうに言った。
「３時間…？ それで家に帰ったの？」
タンブルが訊く。
「そうだよー」
「それは…散歩って言わない？ 家出じゃなくて」
「違うよー。だって僕、それまで一度も家から出たことなかったもん。ずっと外へ出してもらえなかったんだよー、家へは帰ったけど、もしその後また出してもらえなくなったらまた家出するつもりだったんだからね」
スキンブルは胸を張って言った。
「へえ…スキンブルに家の中だけで生きてた頃があったんだねえ」
その頃は、まさか列車に乗って猫にあるまじき行動範囲の広さを誇るようになるとは本猫も夢にも思っていなかったのだろう。まさに、猫生一寸先は闇…いや、この表現はちょっと意味が違うか。
「あのとき家出たおかげでマンカスに会えて、そのおかげでみんなとも遊べるようになったし列車にも乗れるようになったんだもん、家出万歳だよねー」
「そ、そういう過去が…」
ミストが呆れたように呟いた。
「あ、そうかあの頃はミストまだいなかったよね」
「うん…スキンブルのプラス思考ってちっちゃいときから変わらないんだね……。うらやましい」
「羨むことじゃないと思うけど…」
「しゅきんぶるおにいちゃんしゅごーい！」
パウンはよく分からないままにきらきらと目を輝かせ、尊敬の眼差しを茶トラ猫に向けた。見つめられたスキンブルは、喜んで列車について語りだした。
「……ほっとこか」
「そだね…」
「ねえタンブル、パウンが今家出してるんだって？」
パウンたちと少し離れた場所へ来た二匹に、小柄なトラ模様の少女が声をかけてきた。
「うん、そうだけど…なんでランペルティーザ、知ってるの？」
「なんでって、みんな知ってるわよ。パウンってば、家出ってどうやったらいいのーって群れのみんなに訊いて回ってたもの」
「あ、そう…」
「あたしたちにも訊いてきたわよ。残念ながら、あたしたちは生まれたときからこの暮らしだからアドバイスは出来なかったけどねー」
「泥棒は教えないでね」
「あら、教えてもいいわよ。でも、パウンに泥棒は無理そうねー、ころころ転がっちゃって素早く動けなさそうだし。可愛いから捕まっても大丈夫かもだけど」
「お・し・え・な・い・で・ね」
ランペルティーザは「ほほほ」などと笑いながら去って行った。これから、相棒と一緒にまたどこかへ忍び込むのだろう。
「ああ……この群れってなんでこう子どもにろくでもないこと教えそうなのばっかり…」
「今さらだよタンブル…」
「あ、タンブル！ ねえ、パウンしっかり家出してる？」
「あー、ボンバルリーナ！ パウンに馬鹿なこと教えないでよ！」
ダイナマイトなナイスバディを誇る美女が、明るく声をかけてきた。群れの雌猫たちの事実上のリーダーを勤めるボンバルリーナである。
さっきまでマンカスのそばでパウンをあやしたりしていたはずだが、移動してきたらしい。下手をするとマンカスより恐いので、文句を言いつつタンブルも少し腰が退けている。
「大丈夫大丈夫。パウンだもの」
「どういう理屈だよそれは？！」
タンブルは抗議するが、ボンバルリーナは迫力の美貌にあでやかな笑みを浮かべ、あっさりと言った。
「だって、大丈夫なんでしょう？」
「……まあ…居間のカーテンの陰に家出してるだけだから大丈夫なんだけどさ…」
「だから大丈夫よ。何かまずいことになりそうになったら、私が責任持ってタガーをフクロにしてあげるから」
こ、恐い……。
二匹の少年猫は、お姉様のお怒りを買わぬよう、顔を見合わせてその場を後にした。
「あー、タガー！！」
ミストが声を上げた。彼の視線の先には、首周りとしっぽに金色のふさふさした毛を生やした黒い猫が寝そべっていた。
「あん？ 何だ、ちっこいのが二匹」
顔を上げた彼に、タンブルがいつになく怒りに満ちた声で詰め寄った。
「タガー…パウンに何を教えてくれたの？」
ちょっと目が据わっている。タガーはまだ目がちゃんと覚めていないぼけっとした顔で、「あ〜？」とか何とか品のない声を出した。
「タガーなんだろ？ パウンに家出の仕方とか教えたの！」
「あ……？ パウンに？ 家出？ …ああ、教えたな、何かやかましく聞いてきやがったから」
「何を教えたわけ？」
「何をって……食いもんはちゃんと持って行かないとすぐに困るぞとか、寝る場所はちゃんと確保しとく方が良いとか…雨風しのげる場所でないと体力消耗してキツイとか」
そこはかとなく経験のにじみ出る教えであった。さすがだ。
「プロなんだねー」
思わず馬鹿なコメントをしてしまうミストである。
「は？」
「ボンバルリーナが言ってたんだけど。タガーは家出のプロだからって」
「あいつ……何言ってンだ！」
「家出のプロって何だと思う？」
「知るか！」
「タガー、そこまで言われるくらい家出してんの？」
「ほっとけ。俺は人間に飼われるのがイヤなだけだ。…俺が教えたことはともかく、あのアホ猫は家出してんのかよ」
「してると言えばしてるし、してないと言えばしてないよ」
「何じゃ、そりゃ」
「うちの居間のカーテンの陰にクッション移動させて、貯め込んであったおやつを持ち込んで日向ぼっこしてる」
いいかげん、説明も淡々と手際よくなってきたタンブルブルータスであった。
「……帰れ。お前らは」
タガーはコメントする気をなくしたらしく、一言それだけ言って、ひらひら手を振りながら寝そべった。
「まんかしゅおにいちゃんはいえでしたことないの？」
パウンが首を傾げて訊く。スキンブルが目を輝かせて、「聞きたい聞きたいっ」と騒いだ。周りの猫たちが「さっきから何の話してんだろうねー」と冷ややかな眼差しを送ってくるが、気にしていないらしい。
「俺は捨て猫だったからな…。小さいときに拾われた家に住んでるけど、そこの人間に不満はないから家出したことはないよ」
彼の場合、生まれて最初に深く接した人間があまりにも生活上で頼りにならないタイプであったため、人間に対して多くを期待しておらず、それ故不満を抱くこともないのであった。まあ、今の生活だって、家には寝に帰ってるだけの半野良なんだし。
「うちの連中は生まれたときから一度も飼われたことのない奴の方が多いから、あんまりそういうこと訊いても仕方ないと思うけどな。家出の大家と言えばやっぱりタガーか。あいつは子どもの時にそれまで飼われてた家を飛び出してから、ときどき戻っちゃまた家出するし、この群れからもちょいちょい『出て行ってやる！』とかってやってたからな」
「にゃんでー？」
「知らん。本猫に訊け。あのアホの行動原理は、『とにかくひとが思ってないことをする』なんだからな」
「むじゅかしいの…」
パウンは首を傾げた。
「あのなパウン、世の中には分からなくてもいいことって結構多いんだぞ…」
マンカストラップはずるい大人の台詞でごまかしたのだった。
…その後タガーに「たがーおにいちゃんどうしていえでがすきなの？」と訊いたパウンが、投げられてジャンクヤードの空を舞ったりしていたが、既に誰も気にしなかった。
４．いえでのおわりとはじまり
「おにーたん。ぱうんねいえでについていろいろなことをまなんだとおもうの」
おうちに帰ってきて、一緒にごはんを食べているとき、パウンがとても真剣な表情で言った。
…同じ家の中で、一緒にごはんを食べているという時点で、家出がどうこうと言った緊張感や切迫感は最早カケラもない。
「…は？ 学んだ？ 家出について？ 何を？」
あまり真面目に聞いていなかったタンブルは、猫缶にむせそうになりながら聞き返した。
「いえでってたいへんにゃの！ たがーおにいちゃんみたいにいえでますたーになるにはけわしいみちのりなのっ」
「家出マスターってな、何なんだ…」
「えっとね」
「説明しなくていい…」
兄は冷たく遮った。
「……おにーたんがつめたいの……ぱうんのこころはきずついたの……」
「お前、最近しょうもない語彙が増えてきたな。誰に習ったんだ？」
「しくしくなの……」
「泣き真似はやめなさい。…その技、スキンブルだな？」
「……ばれたの」
家出以外にも色々と学んでいるらしい。
「あのアホ……ひとの弟にいらんことばっかり教えくさって…」
ちょっとお下品になるタンブルである。
「だけどぱうんがんばるの。いえでますたーをめざすの！」
「あっそう」
ひたすら冷たい兄であった。
「………しくしくしくしく……おにーたんがつめたいの…」
「でもパウン、大きくなったら鳥さんになるとか言ってなかったか？ それはどうするんだ」
どうやらパウンの戯言は完全無視することにしたようである。けっこうひどい。
が、パウンは全くへこたれるという言葉を知らない猫だった。
「とりしゃんもなるの。でも、いえでますたーもめざすの」
「あ、そう……忙しいんだな」
「にゃ。いそがしいの。でもぱうんばんがるのっ」
「がんばる、だろ…」
ああ、つっこみが虚しい。
「みゅ……み？」
その日の真夜中、パウンシヴァルは何となく目を覚ました。普通なら猫は起きている時間だが、パウンはまだ赤ちゃんなのでよく寝るのだ。
人間達はもう寝静まっているらしく、パウンの寝ている居間も明かりは消えている。窓から差し込む半月の光が唯一の光源だが、猫の目には十分だ。
「おにーたんどこかな？」
タンブルはいない。自分の寝床で寝ているのかもしれないが、もしかしたらジャンクヤードに遊びに行っているかもしれない。この時間ならきっとみんな集まっているだろう。
「みゅ〜……」
パウンは少し考えてから、タンブルの寝床───食堂の隅に置いてある猫ベッド───に向かった。
タンブルは寝床の中で眠っていた。今夜は出掛けなかったらしい。
「みゅっ」
パウンはにこ〜っと笑うと、その隣に潜り込んだ。
「ん〜？」
タンブルが変な声を出す。これまでずっと二匹一緒に寝ていたベッドなのだが、パウンの成長に連れてそろそろ狭くなっている。無理矢理潜り込まれて邪魔だったらしい。それでも起きないあたりが猫である。
「み〜…」
おにーたんの隣であったかくなったパウンは、幸せに笑って再び眠りについた。
「…あれ？ パウン何してんの」
次の日の朝タンブルブルータスが目を覚ますと、隣にパウンが丸くなって寝ていた。
「うにゃ〜？」
タンブルの声に、パウンはのびーっと伸びをした。伸びをしただけで起きなかったが。
「あ、おにーたんおはようなの」
「おはようじゃなくて、お前家出してたんじゃないのか？」
「みゅ。いえで、やめたの」
「……昨日の今日で？ 早いな、おい」
「あのね、ぱうんわかったの。いえでますたーをめざすには、いっかいいえでしただけじゃだめなの。だからぱうん、いっぱいいえでしてけいけんちをふやすことにしたのっ」
「経験値……その言い回し、誰に習った？」
「みゅ？ えっとね、しゅきんぶるおにいちゃんなの」
「そうか……それで？」
タンブルは密かにスキンブルの名を頭の中の「後で殴るリスト」に書き込みつつ、弟を促した。
「だからねいっかいめのいえではおしまいにするの。それでもっといろんなとこにいえでするのっ」
「…………」
タンブルはしばらく頭を抱えた。パウンは一体家出についてどういう誤解をしているのか、本格的に謎である。
「同じ血を引く兄弟と言えど、溝は深いんだな…」
「にゃ？」
「他人を本当に理解するなんて無理だって言うけどさ」
「みゅ？」
「……まあいいや。今度はどこへ家出するんだ？」
「これからかんがえるの。いろんなとこへいってみるのっ」
「そうか……がんばれよ…」
ついに他に言う言葉を思い付けなくなったタンブルブルータスであった。
パウンちゃん勝利。……って、何のだ…？
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