５．終章
たとえ倒れても悔いはしない。僕には信じるものがあるから。
光に続く道はあまりにも険しいけれど、決して闇の中に消えはしない。多くの者が血を流しながら切り開いてきた道は、必ず輝かしい未来に至るのだ。
自由の女神よ。その血塗られた手に、我が魂を迎えよ。
いずれの日にか、汝の立つ大地が殉教者の屍に埋め尽くされ、その上に新たな世界が築かれるまで。
我々は、次の真理を自明なものとして認める。
すべての人は平等に創られていること。
彼らは、その創造者によって、一定のゆずることの出来ない権利をあたえられていること。それらの中には、生命・自由及び幸福の追求があげられること。
そうして、これらの権利を確保するために、人々の間に政府が設けられ、その正当な権力は人民の同意に基づくこと。
どんな形態の政府でも、この目的に有害なものとなれば、それを変更又は廃止して新しい政府を設け、その組織する権力の形態が、彼らの安全と幸福とをもたらすのに最も相応しいと思われるようにすることは、人民の権利であること。
・・・・・・・・・・・・・・・
人間は生まれながらにして自由且つ平等な権利を持っている。社会的な差別は、一般の福祉に基づく以外にはあり得ない。
あらゆる政治的結合の目的は、天賦にして不可侵の人権を維持することにある。その権利とは、自由、財産所有、安全及び圧制に対する抵抗である。
あらゆる主権の原理は、本来、国民のうちにある。いかなる団体、いかなる個人でも、明白に国民のうちからでない権威を行使することは出来ない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
＜了＞
≪あとがき≫
やはり私は間違っていたのかもしれません。学生さん達のキャラクターをちゃんと掴んでいないのにこんなものを書こうというのが。ましてや断章形式で、それぞれの章で語り手の違う一人称？ ・・・ど厚かましい。
でも、開き直って書いちゃう。学生全員は無理なので、＜ABCの友＞のメンバーの中で中心的役割を果たしているアンジョルラス、コンブフェール、クールフェラックの３人と、ちょっと特殊な立場にいるグランテールに登場願いました。
一番重要なのはやはりアンジョルラスなので、彼の出番がやたら多いですが。
いや・・・・結果的にアンジョルラスの話ばっかりですね。何か、「アンジョルラスを巡る人々」って感じになってますね。もっとはっきり言うと、「アンジョルラスと愉快な仲間たち」って感じ？（やめんかい）
章立ては一応時系列に従っています。第一章ではまだアンジョルラス君十代ですしね。第四章は革命前夜です。
序章と終章のモノローグは、誰なんでしょう？ いやー、誰であってもおかしくはないんだけど考えてなくて・・・（←最低）。やっぱりアンジョルラスなのだろーか？ クソ真面目そうなところは彼ですかね？
ちなみに、ラストに長々と引用されているのは、アメリカ独立宣言とフランス人権宣言の抜粋です（さてどっちがどっちでしょう？ 世界史の試験で出たでしょ？笑）。
この話、書くのにものすごい時間がかかってます……。
第２章と第４章はすーっと最後まで書けたのですが、第３章が途中で進まなくなって長期間放置されておりました。すまん、クールフェラック！！ ちなみにそういうネタは他にもたくさん脳内で渦巻いている！！（最低）
何はともあれ、長い上に何が言いたいんだかよく分からない作品におつきあいいただき、有り難うございました………
>>HOME >>TOP >>BACK