＜気になる猫間関係＞
何度も見ていると、だんだん猫達それぞれの交友関係なんかも見えてきます。
よく目につくものを中心に、まとめてみました。
※あくまでも我々が見て、想像したものです。他の見方も多々あると思いますので、個人的なものとしてお読み下さるようお願いします。
■バストファージョーンズとミストフェリーズ
ミストはバストファージョーンズさんが大好きなようです。
しっぽにじゃれたり、後ろをちょこちょこ付いて歩いたりというアクションが大変可愛いです。ジョーンズさんが歌っているときもすぐ横に立って（ちなみに反対側に立っているのはマンカストラップ、すぐ後ろにいるのはアドメトゥス）嬉しそうに聴いています。ご馳走の話に「おいしそー」と舌なめずりするのも可愛い。
で、思ったんですが、この二匹って毛色が似てるんですね。全体に黒くて一部が白い。白いのが顔、胸、手足、しっぽの先というところも似ています。
全くの思いつきですが、ひょっとして親子か叔父甥か祖父と孫か、なにか血縁関係があるのではないでしょうか。
もっともジョーンズさんの方は特に気にしている様子はないんですけどね。単にミストが懐いてるだけ、もしくはあのしっぽ（後ろを付いて歩きながら、ずっとしっぽの先を見てるのだ）が気に入っているという可能性の方が高いですが。
■バストファージョーンズとジェニエニドッツ
ジョーンズさんの歌を嬉しそうに歌うジェニーさん。
歌い方や表情を見るに、何だか親愛の情をこめてからかっているようです。長いつきあいで気心のよく知れた仲なのでしょう。
歌のラストでジョーンズさんは胸に付けてた花をジェニーさんにプレゼントし、ジェニーさんは倒れてしまいますが…これは何なのかなーっと。
この二匹がカップルだとすると、大人同士のつきあいという感じでちょっと素敵ですね。
■グリザベラとマンカストラップ
言われてみると…マンカストラップのグリザベラに対する態度は確かに解せないものがあります。
他の年輩の猫に対して、マンカスはすごく丁寧で優しくて、敬意を以て接しているようです。デュトロノミー爺様もジェニーおばさんもジョーンズさんもアスパラガスも、例外なくそばで支えたり労ったりしていますし。
そんな彼が、グリザベラに対してだけはすごく「らしくない」態度をとっています。
最初の「グリザベラの登場」のとき。
彼女に近づいていったミストフェリーズを、後ろから飛び出してきて（それまではタイヤの上でタガーの歌とダンスを見守っている）突き飛ばさんばかりの勢いで押しのけて立ちふさがり、「何をしに来た、出て行け」というように冷ややかに見据えています。みんなが彼女に意地悪をしている様子も、黙って見てるだけ。
下手に威嚇とかしない分、取り付く島のない冷たさを感じてしまいます。
グリザベラの過去に何があってあれ程嫌われているのか判らないのですが、あのマンカスの態度は、なにか個人的によっぽどの軋轢があるのかもしれないと思わせるに十分ではないでしょうか。
グリザベラは別に彼らに危害を加えるようなことはなさそうなので（爪出してるけどな）、群を守るリーダーの責任感がどうこうということとは思えませんし。
グリザベラの方も、最初の歌をずっとマンカストラップの顔を見ながら歌っています。
マンカストラップは、最初ややかがんでグリザベラと顔を見合わせるような姿勢をとっていたのが、歌が始まると背をすっと伸ばします。身長差がかなりあるので思いっきり見下ろす格好になるんですが、見ようによっては、グリザベラがなにか訴えようとしているのを突き放しているようにも見えるんですよね、このシーン…。
その後もマンカスは、グリザベラが出てくるたびにそばに行って、露骨に顔を背けたりしています。
それと、グリザベラの昇天のシーンで、猫たちはグリザベラに寄って言って彼女に触れますが、最後にマンカストラップが手を差し出したときのグリザベラの表情が気になる…ものすごく嬉しそうで。
絶対にそれぞれ互いに特別な感情を抱いていると思うんですよね。
ほんと、何があったんだ？
■グリザベラとディミータ
ディミータのグリザベラに対する態度も何か気になります。
「グリザベラの登場」のとき、グリザベラのソロの後、“She haunted many a low resort ...”と歌い出すのが彼女です。
パウンシヴァルに突き飛ばされたグリザベラに対し、ディミータは抱き留めようとするように手を差し延べています。が、グリザベラが直前で踏み止まると、戸惑うようにその手を引っ込めてしまいます。そのときの表情が、「私、何をしたいの？」とでもいうような、ずいぶん複雑なものに見えます。
更に、グリザベラが去った後を追うように飛び出しています。
彼女は、グリザベラを嫌っているというより、躊躇しながらも憐れんでいるようなのです。
ボンバルリーナの赤裸様に蔑む態度（彼女はわざわざそばまでいって「何この女」というようにじろじろ見たあげく、すごく嫌そうに顔を背け、歌うときも吐き捨てるように“Grizabellathe glamour cat”と言っている）と比べ、ずいぶん同情的に見えます。
ここからは完全に想像になりますが、もしグリザベラに我が子を捨てて群を出たというような過去があるのだとすると、その子どもというのはマンカストラップではなくディミータなのではないかと。
マンカストラップのらしくない冷たさとボンバルリーナの唾でも吐きかけんばかりの態度、ディミータの複雑そうな態度は、ちょっとそんなことまで想像させてしまうのでした。（妄想突っ走りまくり）
まあ純粋に同情しているだけという可能性もなくはないんですが、マンカスとボンバルリーナを見てるとそうは思えないのですね。それに何かあったと考える方が面白いので（外道）。
■マンカストラップとディミータ
この二匹は果たしてラブラブなのか？！（そうですとも！と主張しているのは管理人その２）
うーん。
仲は良さそうに見えます。が、マンカストラップは特に仲の悪い相手というのがいなさそうで、誰に対しても公平に優しいし、誰からも愛されているので、どうも特別な相手なのかどうかはっきりしないのですね。少なくとも始めのうちは。
「おばさん猫」の歌の始まる前に、みんながマンカストラップにご挨拶しますが、そのときは特にラブラブな様子は見えません。肩抱いたりしてますけど。
彼らが急速に接近するのはやはりマキャヴィティの騒ぎの後でしょう。
オールド・デュトロノミーがさらわれて、マンカストラップは後を追っていくのですが、その後「マキャヴィティ」の歌が終わった後戻ってきた彼は真っ先にディミータに駆け寄っています。更にさらわれかけたディミータを助けています。
まあこれは「リーダーだからね」で済むことなのかもしれませんが。
しかし、マキャヴィティと闘って傷ついたマンカストラップをディミータが労ってたりしているあたりから、一気に彼らの仲は接近していったようです。
「ミスター・ミストフェリーズ」のときには、踊りまくるミストの後ろでしっかりひっついて見物しています。
そのときのマンカストラップの顔は、リーダーの威厳もオールド・デュトロノミーが戻ってないことに対する危機感もどこへやら、それはそれは幸せそうなにこにこ顔です。どさくさに紛れてしっかりいちゃついとるようです。いいのかリーダー…ってよけいなお世話だな。
…笑えるのは、そのときしっかり横についているボンバルリーナお姉様なんですが。
■マンカストラップとラム・タム・タガー
真面目なリーダーと問題児。
お互い、「仕方のないやつ」「口うるさいやつ」なんて思っていそうですが、意外と仲は良いのか、「長老猫デュトロノミー」をふたりでデュエットしております。
その際、マンカストラップのソロが終わって、タガーが“Old Deuteronomy’s buried nine wives...”と歌い出したとき、マンカスは「えっ？」という感じで振り向き、駆け寄っております。そんなに驚いたか？ 何だか、「お前、見直したぞ」とでも言ってるような感じです。
で、見つめ合ってデュエットですわ。でもタガーは見下ろしてるんだよね…。こいつって…。マンカスは全然気にしてなさそうなところがまたなんとも笑えますが。
続いて、オールド・デュトロノミー登場のとき、マンカストラップは舞台奥からすーっと集団の先頭まで出てきますが、タガーは動きません。この二匹の性格と立場の違いがよく判っていい感じ。
たぶん彼らは幼なじみなのでしょう。
マンカスの方がちょっと上に見えるので、たぶん近所のいいお兄ちゃんという感じだったのではないでしょうか。説教しながら色々面倒見てくれたりして。
タガーはひねくれてはいるけど、マンカストラップのことは信頼しているというか、反発しながらも認めているようです。いちいち上から見下ろすのは、ひねくれ者のプライドでしょうか。好意を持っていることを素直に言いたくないわけですね。ガキだなあ…。
マンカスの方も「全くあいつは」なんて言いながら面倒見てるんでしょうね。結構いい関係かもしれませんなあ。
また、海外のファンサイトを見ていると、「マンカスとタガーは父親の違う兄弟」という説明がありました。こういうのもありですね。やっぱりお兄ちゃんはマンカスか？
■ラム・タム・タガーとミストフェリーズ
何故ミストの歌をタガーが歌う？ しかも我がことのように自慢げに。タガーはミストを気に入っているのでしょうか。
しかし、タガーの歌のときの彼らは仲良しとは思えません。
タガーが蹴飛ばしたボールがミストに当たりそうになったりしています。あれはわざとに見えるぞ。びっくりしているミストと「大丈夫？」というように寄っていくスキンブルが可愛いのですが。
更にミストは、わざわざ奥の方から“ Rum Tum Tugger is a terrible bore”（「ラム・タム・タガーはひどいやつ」みたいな感じ）と言いに出て来て、それだけ言うとさっさと戻っていきます。嫌われてないかタガー。
タガーがミストを一方的に気に入って、構っているように見えます。それとも、ミストのマジックが気に入っているのかな。
ミストの方はどう思っているのか、見る限りでは迷惑がっているように思えますね。
タガーは大人の雄のみなさんには相当顰蹙かってそう（特にスキンブル…ずっと文句言ってる）ですが、若い連中には割と人気があるのか、彼のナンバーでダンスに参加している若雄は結構いるのですが、ミストは参加していませんし…。
タガーは人に対する好意を素直に表現できずに苛めたりいかにもしそうですが、あんまりやると本気で嫌われるぞ。気まぐれに可愛がったりとかもするかもしれませんが、協調性のかけらもなさそうなあの性格、いい加減改めんといかんぞ。心の広いリーダーに見捨てられないようにね。
■ミストフェリーズとタンブルブルータス
「ジェリクル・ダンスパーティー」のダンスシーンで、よく二匹並んで踊っています。若い男連中の中では落ち着きのある性格の二匹なのか、仲良しのようです。
タンブルブルータスはジェニーおばさんとも仲良しのようでして、ミストのダンスのとき一緒に見物しています。ミストのお兄ちゃん的存在なのかな。
■オールド・デュトロノミーとマンカストラップ
親子ではないと思う。て言うか思いたい。（海外サイトさんでは大抵親子と断定しているけど…）
年齢差のこともありますが、マンカストラップの接し方が親子っぽくは見えません。
マンカストラップは敬老精神豊かな猫らしくオールド・デュトロノミーが出てくると必ずそばへ寄っていって、手を取ったり横から支えたりしていますが、「親孝行している」という風にはちょっと見えないんです。
人間の感覚なのかも知れないけど、あれは血のつながった肉親に対する態度ではないと思う。一歩引いた礼儀正しさを感じます。（もし血が繋がっているとしたら、少なくとも三親等は離れていると思います。）
完全に推測（妄想入ってる）ですが、マンカストラップは赤ん坊の頃に捨て猫になって、デュトロノミー爺様やジェニーおばさんに世話になったんじゃないかというのが私の見解です。
それで今でもご年輩の方々には敬意を払っているのではないかと。ほんとに妄想ですが。
■ディミータとマキャヴィティ
マキャヴィティの気配がする度に「マキャヴィティ！」と叫ぶのはディミータです。
オールド・デュトロノミーに化けてやって来たマキャヴィティの変装を見破ったのも彼女。
マキャはその後彼女を引きずっていこうとしてるし。
果たして彼らの間に何が？
個人的に、マキャヴィティが幼女誘拐魔でストーカーという説はちょっと…あんまりじゃないかと思うんですが…。
元恋人という方がありそうなんじゃないかなあ。最初ディミータはマキャがとんでもない悪党だと知らずに付き合ってたんだけどそのうち気が付いて逃げちゃったと。で、絵に描いたような正統派いい男のマンカストラップに走ったということなんではないかなーと。
…しかしこの場合も、マキャはやっぱりストーカーとゆーことになるわけで（ああ犯罪王様が）。ま、これからは頼りになる彼氏が守ってくれることでしょう。良かったねえディミータ。
■アスパラガスとジェリーロラム
ガスの歌を歌うのはジェリーロラムです。そのシーンを見ていると、なんだかとても親密な様子。
『グロウルタイガー』の劇中劇で、ヒロイン（？）グリドルボーンを演じるのは彼女らしいので、彼女も女優でガスの弟子か何かなのかとも思えるのですが、それだけではないような親しい様子が気になるので。ガスはジェリーロラムの胸に顔を埋めたりしているんですよ。
親子なのか祖父と孫なのか、それとも歳の離れた恋人なんてのも有りかなーと。
（※海外サイトさんで年の離れた兄妹説というのを見ました。なるほど、毛色も似ているしあり得そうです。）
■ミストフェリーズとヴィクトリア
この二匹ってペアでいると白黒でめちゃくちゃ目立つ。可愛いし。仲良しさん、という感じです。
『ジェリクル・ダンスパーティーへの招待』では、ふたり並んで踊ってるし、『天上への旅』のときも肩を抱き合ってタイヤを見上げています。その他、ミストのナンバーではマジックで彼女を出したりもしてるし、一緒にいることは多そうです。
ふたりとも子どもっぽいのでまだ恋人とは行かなくても仲良しなんでしょうね。兄妹説もあるようですが、「最近ちょっと気になる幼なじみ」というのが個人的に一番好きです（ああ…趣味が）。
ヴィクはもてるぞ、がんばれミスト。敵はプラトーにタガーだ。強敵だぞー。更にマンカスとか加わったらえらいことだぞ。え？ 確かにマンカスは決まった相手がいるみたいだけど、でも彼女の方が惹かれるかもしれないでしょう。ま、仲良きことは美しき哉ってね…。
頑張れ少年。
■タンブルブルータスとパウンシヴァル
模様が何となく似てる＋なんだか仲良しっぽい＋どっちもまだお子様っぽくて可愛い…といった要因から勝手に決めました。
というわけで、この二匹、兄弟決定。タンブルが兄ということで。
※この設定はどんどん暴走し、ファンフィクの「ぱうんちゃんしりーず」が誕生しました…。
以上です。お読みいただき有難うございました。
我々はこんなことばーっかり考えながらビデオを楽しんでいます。
最後にもう一度。あくまでも個人的な考えです。
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