■Old Deuteronomy ：Ken Page（ケン・ページ）
＜外見＞
もはや元の色など分からない（でもきっと元色はグレーかシルバー）、しかし非常にふかふかと気持ちのよさそうな毛皮です。ああ、抱きついてみたい。
目の色は優しい茶色。深みのある、吸い込まれそうな目だと思います。
品種は、メインクーンかノルウェージアン・フォレストキャット系と思われます。バーマンも有りでしょうか。なんにしても大柄な長毛種系。でもきっと雑種。私的にはノルウェージアン・フォレストキャットを推します。
＜年齢＞
この方の歳は、謎です。手がかりはかなりはっきりしたものがあるのですが、それを信じるとさらにわけが分からなくなるのです。
その手がかりとは、原作の詩の中、「ヴィクトリア女王の戴冠のずっと前から、諺や詩で有名だった」という句。
ヴィクトリア女王の戴冠は、１８３７年のこと。そして原詩集の発表は、１９３９年。詩の中の年代が発表と同じだとすると、彼はどう若く見積もっても１０２歳（人間にして数百歳）は下らないということになってしまうのです。詩の文言からして、多分もっといくでしょう。畏るべし。あのふさふさしっぽ、絶対もう三又くらいにはなっているぞ。
人間年齢にして数百歳。しっぽが九又になるのが早いか人間に化けて空飛ぶようになるのが早いか。すでににやってるような気もするがな。やはり猫又とお呼びしよう。人語も解しそうだし。
もうひとつ、比較的（あくまで比較ですが）常識的な解釈があります。
「様々な生を次々に生きてきた」という句です。つまり彼は、何度も転生して、それぞれの生はわりと常識的な寿命で、その全ての生の記憶を残して生きているのではないかと想像できるわけです。
英語の諺に、「猫には九つの命がある」というものがあります。詩中の「９匹の妻を葬った」というのはそういうことではないでしょうか。…でも、さらに「９９匹と言いたいところだ」って言われてるんですよね。『百万回生きたねこ』か。いや、マンガでよくある英雄転生ものか。
なんにせよ、トンデモねえ猫に違いはありません。あれだけ尊崇されて当然だな。
＜その他徒然考察＞
◇皆から尊敬される長老猫、ジェリクルリーダー。
◇ジェリクルリーダーというのは、どうやら普通の猫社会のボス猫とは違うらしい。ジェリクルを選択するということだけが仕事のようです。
ということは、ジェリクルリーダーの「リーダー」は、「長老」の意味に取るほうがいいんでしょうね。いわゆる「指導者」とは質を異にする「リーダー」です。
◇なんだか、グリザベラのこともマキャヴィティのことも全部知っていそうなのはこの方だけだろうという気がしますね。奥の深いお爺さまです。
◇マンカストラップに敬愛されまくっているので非常に羨ましいのですが、ラム・タム・タガーが意外や丁重に接していて微笑ましいです。
◇彼に関してすごく気になることがもうひとつ。RUGのサイトのＣＴＡＳあらすじに、彼のことを「何匹かの猫の父親」と書いてあったんですわ。（だいぶ以前の話。今はないと思います）
え……father？！ grandfatherじゃなくて？！
あの猫たちってみんなわりと若そうなんですけど、まさかジジイまだ現役か？！ 畏るべし…！
◇で、実際に「お父さん」だとしたら、やはりマンカストラップは息子でしょうかね。息子でなくても、血縁はあると思うんですよね、あの二匹。雰囲気が似てるから。
＜見せ場＞
なんと言っても良いのは、登場して、一段高いところに落ち着いて振り向いたときの笑顔。貫禄と暖かさと慈愛があふれていて、なんとも好い笑顔であらせられます。
また、ジェリクルソングでのお姿もラム・タム・タガー君と同レベルで笑えます。
※ソロは「The Moments of Happiness（幸福のとき）」と「The Ad-Dressing of Cats（猫にご挨拶）」。〆はしっかり持っていきます。
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