Swing！　２００２年８月６日（）夜公演１８：３０〜
大阪厚生年金会館大ホール　３階Ｂ席


　観てきました。
　ブロードウェイでトニー賞１０部門にノミネートされた作品です。とはいえ、所謂ダンスショーなので、音楽と歌唱重視の私としては「いっぺん見に行くか〜」くらいの気持ちで席は三階の最後列（ただしど真ん中）でしたが。
　ダンスに関しては全く知識がないのであまり詳しくは書けません。とりあえず「ま〜すごいわね〜」くらいしか感想がないという……ダメじゃん。
　というわけで、思ったことを並べるだけになりますが。

　Swing！観劇の際のポイント。これだけ憶えておけばとっても取っつき易いはず（と思う）。
１．観るとき脳味噌の前頭葉なんかの辺りをあんまり使わない方が楽しめる。
　とにかくアメリカンな明るさがいい…と思うので、深く考え込んだりしない方が良いでしょう。とにかく楽しいですから。

２．振付の基本は「投げる」「振り回す」「持ち上げる」。
　アメリカのショーの割に女性ダンサーが小柄な人ばかり、と思ったのは、当然のことなのでした。あれくらい体格差がないとあの振付は無理でしょう。
　「故障者続出」は伊達じゃないです。そりゃあんだけ激しく踊ってれば無理もないわ。カップルダンスのキメポーズで女性が普通に立っていたことがほとんどなかったような気がする…。

３．ダンサーというのは止まると死ぬ生きモンらしい。
　マグロじゃないんだから…とセルフつっこみを入れてしまいますが、止まらないんだもん。本気でほっといたら永遠に踊り続けるんじゃないかと思ってしまいましたよ。

　一番面白かったのは、レストランで喧嘩しながらいちゃつくカップルの歌でしょうか。当然歌詞は英語なのですが、何を言ってるのか、何となく分かってかなり笑えました。
　それと、トロンボーンと会話しながら歌う女性の歌。女性は恋人に「私はあなたのせいでこんなに泣いたんだから、あなたも泣きなさいよ」みたいなことを言っているのですが、それに対して男性はトロンボーンの音で返事するのですよ。何を言ってるのか何となく分かる……すごいぜトロンボーン。ラスト、元の鞘に収まったみたいだったし。アメリカ人の恋愛って…（そういう話ではありません）
　あと面白かったのは、かぶるとノリノリになっちゃう帽子ですね。地味なサラリーマンみたいな人がかぶった途端歌い出して踊ってしまう。とても楽しかったです。

　とにかくシンガーの人たちが皆ものすごく歌も演技も上手くて、とても面白かったですね。ダンスは言うまでもなくぶっ飛んでるし（文字通り）。
　でも、音楽だけ聴くよりダンスを見ないと半分も楽しめないと思われるので、それがちょっと残念と言うべきなのか何なのか。
　何でも良いけど、あの「服着てる意味あんのか？」と訊きたくなるようなきょーれつな衣装を着こなせるダンサーの皆様を、私は心から尊敬いたします。
　以上、お読みいただき有り難うございました。


>>BACK