キャッツ　　２０１７年８月２２日　夜公演
大阪四季劇場　一階S席

グリザベラ：松本奈緒 ジェリーロラム：奥平光紀 ジェニエニドッツ：安宅小百合 ランペルティーザ：山中由貴 ディミータ：円野つくし ボンバルリーナ：渡辺智佳 シラバブ：黒柳安奈 タントミール：村上今日子 ジェミマ：松山育恵 ヴィクトリア：引木愛 カッサンドラ：片岡英子

オールド・デュトロノミー：山田充人 バストファージョーンズ：正木棟馬 マンカストラップ：加藤迪 ラム・タム・タガー：田邊真也 ミストフェリーズ：松出直也 マンゴジェリー：新庄真一 スキンブルシャンクス：カイサー　タティク コリコパット：押田柊 ランパスキャット：荒木啓佑 カーバケッティ：栞原駿 ギルバート：肥田晃哉 マキャヴィティ：文永傑 タンブルブルータス：川野翔

　半年ぶり！ 　やはり、猫は良いですね。
　そして今回思っていたより良い席だったおかげで大変おいしい思いをさせていただきました！
　いやあ、二階席の「こっそり覗き見ている」感も捨てがたいのですが、巻き込まれまくるのもまた良し！　素晴らしい！
　売店をあまりチェックしていなかったのですが、今回缶バッジとスキンブルぬいぐるみにめちゃくちゃ心惹かれてしまいましてね・・・。私、くじ運ないからシーレクットだとまず狙ったものは当たらないんですけど、キャッツなら別に誰でも良いし、今度の機会にひとつふたつ買ってみようかな・・・。ぬいぐるみも・・・めっちゃ可愛い・・・。

◇ジャンクヤード観察
　今回早めに入ったものでジャンクヤード観察しまくり。
　スキンブルが表紙を飾る『関西ウォーカー』。あの、これ、本当に出してくれませんか！？　ひょっとして実はあったとか？　とにかくかわいい。
　通天閣のおもちゃ以外にも「大阪人の心のシンボル通天閣」なる雑誌記事らしきもの、「たこるくん」のボールペンがついたクリップボード、グリコのキャラメルの箱この辺りは大阪ネタですね。
　その他徒然に見て回ったところで・・・iPod miniらしきもの、とっさに何か分からなかったほど古風なラジコンのコントローラ、昔懐かしファミリーコンピュータ（今の若い子知らないでしょ？）、トランシーバーだか昔の携帯電話だかな機械、たまごっち・・・このジャンクヤード、いつからゴミが溜まっているんですか。前世紀の産物っぽい電化製品がやたらとあるんですが（笑）
　さらに修正テープ、おもちゃの木馬、毛糸の帽子、造花、真夜中に動き出しそうな空気を醸し出すボロボロのぬいぐるみ、などなど。あっ、猫の皆さん、針山は危険だから触らないでね！　あとチョコレートとか玉ねぎ（ネット入り）も、多分君達には毒だからねー！
　ああ楽しい。

■オーヴァーチュア
　あれは多分ジェリーロラム！　あとランパスキャット！　…多分。おそらくは。
　それとマンカストラップも前を通ったと思います、ああやっぱり前の方の席はこういうのが多いですね、すてき。周りでギラギラ光る目が、猫の世界に入り込んでしまったようでとてもわくわくです！

■ジェリクル・ソング
　近いと迫力がすごいですね！
　ギルバート（たぶん）に「ジェリクル・キャッツを知っているか」と聞かれましたよ。おおう男前ー！　隣のふたばは思いっきり正面から見つめられていたはずです。わー！

■猫の名前の付け方
　ギルバート（たぶん）とヴィクトリアがそばに来てくれます！
　反対側の通路ではオールド・デュトロノミーが！
　もう興奮状態が治らなくて、これ終演まで心臓保つかな気分に。落ち着け自分！ 　しかしこれは仕方がないと思うのです。
　ところで、猫にじーっと見つめられた場合、見返すのが良いのか目をそらすのが良いのか、どっちなんですかね。

■おばさん猫
　おおうオーヴンの中が見えない！
　ところでミストフェリーズ君はもしかして、上で寝そうになって女の子たちに突っ込まれていましたか？
　で、スロープから上がろうとしたゴキをおばさんの手袋で引っ叩いたり、追い出されてスロープ下で待機しているマンカストラップが拝めます。最近は滑り落ちて遊ぶのやらなくなったのかなあ…。
　ところで、大阪のおばちゃん臭がする人としない人は何が違うのでしょう（笑）

■ラム・タム・タガー
　楽しい奴だぜ…。
　ジェリーロラムがタガーの尻尾をマイクにして歌った後、その手ごとマイクを奪って続けるタガーに、「こいつ、分かってる」と思いました。
　シラバブが何だか拗ねているみたいだったのは、女の子たちと遊んで欲しいのにみんながタガーに夢中で構ってくれないから、だと思っていたのですが…あの、もしかして、タガーのしっぽにじゃれて遊びたいのに彼がこっちへ来てくれないから、だったりする？（笑）
　分かる。分かるよ、あの先っぽだけぽんぽんがついた尻尾、猫から見たらきっと途轍もなく魅力的よね。コリコが自分の尻尾でじゃらしてくれて良かったね。
　で、ふたつ隣の席の女性が攫われていました！　でもって戻って来たタガーはお約束通り席に座り、隣の女性の頭をワシワシ撫で（よーし正直に書こうか羨ましいと！）、席を返す前に彼女の頭もワシワシ撫でて行きました、この野郎！（笑）
　いやー、これをこんな至近距離で拝んだの初めてです！　楽しいな君は！

■グリザベラ
　おお！　すぐ横からグリザベラが出てくる！
　近くで見たら大変美人なグリザベラですね。若かりし日の艶姿が思われます…しかし本当に彼女はいったいどれほどのことをやらかしたんだろうかと（略）
　いや、グリザベラが去った後、シラバブがマンカストラップに「どうしてなの？」と訊いていたようでしてね。私も訊きたいです。

■バストファージョーンズ
「いらっしゃーい！　はっはっは！　ようこそー！」
　可愛い。って言うか何なのこのハイテンション。
　シルクハットに座らせるとき、ちゃんと尻尾を尻に敷かないように世話しているところを目撃。おお気遣い。しかしジョーンズさんが見ていないとなるといきなり態度が悪くなり、ジェニーさんに「あんたたち並びなさい」と指示されているのが笑えます。
　ご馳走に魚の骨が加わった？　しかし相変わらず絶対食べちゃダメな感じのものがずらずら出てくるのが恐ろしいです。いや、バストファージョーンズさんはグルメだし、そんな怪しいもの絶対にお召し上がりにはならないとは思いますが！
　…あとあからさまに縮尺が雑なのが良いですよね、これ。ジャンクヤード全体がそうですけど。（笑）
　ミスったゴルフボールはカーバケッティがそこらにポイしておりますが、これ、よく見るけど良いのかなあ（笑）

■マンゴジェリーとランペルティーザ
　このコンビは人によってはマンゴジェリーがランペルティーザよりかなり年上のお兄ちゃんっぽく見えることも多いのですが、今回見るマンゴはみんな子どもっぽくて可愛いなー！
「またマンゴジェリーとランペルティーザ」が「まーたあのイタズラ猫どもかしょうがねえなー」ってニュアンスとしか思えません。お巡りさんにも普通に可愛がられてるだろ、お前ら。
　オーヴンから焼いている肉を盗むとか、すごいことをやっているんですけどね。でも可愛い。

■オールド・デュトロノミー
　ああああああスキンブル可愛い！
　結構でっかいのになんて愛らしいんだスキンブルー！
　…そしてやっぱりこの位置にタガーが出てくると、みんながマンカストラップの方へ集まるのが強調されて、タガーがひとりぽつんと取り残されたように見える（笑）
　いやあ、このタガーとマンカス仲良しだし、そんなことは絶対になさそうなんですけどね。でもって礼の仕方が格好良い！

■ジェリクル舞踏会
　んー、クールな無表情で踊るのも格好良いけど、楽しそうにニコニコ笑いながらも良いですよね！　いや、ここはひたすら見とれるだけなんですが。
「マキャヴィティ！」のとき、タンブルブルータスがカッサンドラを背後にかばっているのを目撃。このふたりはカップルなのか、それとも兄妹または姉弟なのか。個人的にはカップルだと思っているのですが。
　そして横からグリザベラが出て来ます。猫たちの容赦ない態度も間近で見えます。倒れ方が本当に転んだみたいで痛々しい…本当に何やったんだろうといい加減しつこいですねすみません。ひょっとしたら、人によっては自分の中で設定を作って演技をしていたりするんですかね。

■幸せの姿
　マンゴジェリーが前の舞台下の穴で遊んでいました。魚の骨にじゃれていた模様。何こいつ可愛いすぎるやろ。やっぱりこのマンゴは可愛いお子様ですね、かくなる上はひっ捕まえて思う存分モフってやるのが人の道かと思ったところで歌が始まってしまったのが残念です。
　…おかげで色々持って行かれましたが、デュト様のお声は実に素晴らしいですなあ〜〜〜。

■劇場猫ガス〜グロウルタイガーの最期
　ガスとジェリーロラムの関係はいったいどういうものなのかも人によって違いますが、今回彼女が孫に見えました。体を掻こうとする手を優しく抑えるところとか、おじいちゃんにうんと愛されて育てられてきたみたいで微笑ましいです。
　現役時代の思い出話を子守唄代わりに聴かされて育ったんで、でもって芝居も仕込まれたんだ、きっとそうだ！ 　いや、役者としての素質も、グロウルタイガーに見えないようにすっごく嫌そうな顔をしている（可愛い）ところなど、間違いなくありますしね。じーちゃんの後を継ぐのは君だ、がんばれジェリーロラム。
　ガスの歌の間、マキャヴィティが思いっきり寝ているのを目撃。あと誰だったか忘れたけど、ギルバートかマンゴジェリー辺りが毛繕いに余念がなかったのも目撃…。あまり真面目に聞いている奴がいないのはいつものことですが。あっ、毛繕いはもしかしたらこの後のお芝居の出演準備だったのかもしれない！

■スキンブルシャンクス
　あーもうたまらんかわいい！　お前って奴はー！
　…と、毎度毎度叫びたくなる可愛さですね。スキンブル良いなあ。
　でもって、暴れるヤクザをにっこり笑顔と敬礼で止めるところは大変格好良いですね。「あっ、こりゃすいませんでした〜〜！」とでも言いそうなマンカスヤクザが可愛い。
　と言うか加藤さんのマンカスはこういうところ、本気で遊んでくれそうな気がしますな。タガーと普通に仲良さそうだし、リーダーになる前は一緒になって悪さもしまくってたんじゃないかなと。今でもふたりで飲みながら「お前、昔は俺よりやんちゃだったくせに真面目になりやがって」とか言われているんじゃないかと！　話作りましたすみません！
　で、反対向きにベッドになるタガーに対し、シラバブちゃんは「もー、ちゃんとこっち向いてー！」とやっていました可愛い。そしてようやくちゃんとやったと思ったら彼女が上に寝た途端に潰れかけるタガーベッド。おいこら。
　三番の列車がほぼ正面から拝めます。それは良いのですが、おかげでてっぺんにいるスキンブルが見えません！　ああっ、なんと言う痛恨！　最後に両腕を広げていたところだけは見えたかな。でもこの視点はそれはそれで楽しいですね。

■マキャヴィティ
　マキャとデュト様、彼らを追うマンカストラップがすごい勢いですぐ横を駆け抜けて行きます！　おおおやっぱり迫力ー！
　お姉様方は大変に色っぽくて眼福なのですが、それより高笑いしながら頭上を飛んでいくマキャが怖い！　真横から飛び出して来て哄笑するマキャが怖ーい！　悲鳴あげそうになりました！
　うん、舞台が近いとこういうのの迫力がやはり違いますね、戦いも格好良い！

■ミスター・ミストフェリーズ
　やっぱりタガーの「ミストフェリーズに頼もう」が、怪我しているマンカストラップに無理をさせないため、に見える…。だってマンカスに「あいつに任せておけよ」みたいにしてるし。お前はどんだけ気遣いのできる良い奴なんだ。
　すぐ前で破裂する火薬の匂いが漂ってくるのが素敵です。目の前で煙が吹き上がったりするとすごいですね！
　そして、マジックが成功した後、もう本当に嬉しそうにデュト様に駆け寄って抱きつくミストが可愛い。優しく教えてあげるマンカスもいいけど。そしてその後、タガーとミストが拳をコツンと合わせて「やったな！」とやっていたところで思わずまとめて抱きしめたくなりましたよ可愛い！
　・・・て言うかタガー、君はもしかしてマンカスとミストのこと大好きですか？　今更ですか？
　何しろ来てくれましたから。「驚いたもんだ、素晴らしい奴さ」のリフレインのとき、すぐ横で超良い笑顔満開で、肩を組まんばかりにして舞台を指して、「ほら、あいつ、俺の友達すげーだろ！！」とやってくれましたから。まさにその席にいたふたばが硬直していましたから…（笑）
　いやー、何だかどんどんタガーの株が上がってるなあ。面白いわ良い奴だわ、路線変更はしてないんだろうけど。
　あと、このマンカス・タガー・ミストがトリオで本気のいたずらに走ったりしたら、マキャヴィティも泣きを入れるレベルのとんでもない事態を引き起こす気がするんですが、大丈夫かなジャンクヤード…。このマンカストラップ、そういうのやりそうな（少なくとも、少年時代はやっていたっぽい）タイプに見えるんですよねー。ジェニーさん辺りがきっちりシメてくれそうだから大丈夫ですかね。

■メモリー〜天上への旅
　シラバブがグリザベラの手を取るとき、ちょっと考えていたような気がしました。グリザベラが去っていこうとする速度との兼ね合いなのかもしれませんが、でも彼女もちょっと立ち止まっていたんですよね…ここの彼女たちの心情は色々と憶測ができて楽しゅうございます。
　で、この間があるとはっきり「シラバブが受け入れたから他のみんなもグリザベラを許した」という流れに見えるんですね。シラバブがどうするかをみんな見守っていたようで。面白いです。
　グリザベラは天上からの迎え（？）に乗る寸前まで、「自分が選ばれた」ことをよく分かっていないように見えました。いやあ、本当に、どんな半生を送って来たのかなあ、この猫。さぞかし壮絶な…

■猫のご挨拶
　ドライアイスが寒い！（笑）
　そうだった、このくらい前の席だとスモークで窒息しそうになれるんですよ！　はっきり匂いがしますしね。ああ楽しい。
　良い声ですよね。ああ、また観たい！…となるところまで完全に織り込まれているから恐ろしいです。大好き。

■カーテンコール
　ディミータとタントミールと握手できたー！　わーい！！　お二方とも輝くような笑顔でめちゃくちゃ綺麗だしー！　もう「こいつ大丈夫か」くらいにやけきっていたと思います、不審ですみません。嬉しい！
　で、ランペルティーザが何度も出てくるたびに、最初は澄ました顔で出てくるのに礼をするうちに満面の笑みになっているのが可愛くて可愛くて。はけて行くとき毎回タガーにいじられていたのもまた可愛くて！　あーもうみんな可愛い！！
　で、タガー締め。マンカストラップとミストフェリーズを威嚇して追い払った後、客席の拍手と口笛に気づいた彼は露骨にかったるそうな顔をし、手首の腕時計を指して「もうこんな時間だぜ、勘弁してくれよ」という仕草をしてしっかり笑いを取ってくれました。それでも鳴り止まないと知ると「聞こえねえなあ」と耳に手を当てて見せた上、煽りに煽っておいてから一度手拍子をスカしてさらに笑いを取るまでしてくれました。この野郎。ええ、思いっきり手拍子してきましたよ見事でしたよ！ 　いやー、下手な芸人よりサービス精神旺盛かつ盛り上げ上手だぞこのつっぱり猫。完璧にツボを押さえていやがりますよ、面白すぎるわ！　最後の最後までありがとうございます！
　というわけで大変楽しゅうございました！
　たまに良い席に座ると臨場感がやっぱり違いますね、後ろの方は後ろの方でそれぞれの楽しみ方があるのが良いところ。
　また観たい…と毎度なるのが実に恐ろしいですな。でも、また観たいです！

　お読みいただきありがとうございました。


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