キャッツ 2016年7月30日 夜公演
大阪四季劇場 一階S席
グリザベラ:木村智秋
ジェリーロラム:奥平光紀
ジェニエニドッツ:安宅小百合
ランペルティーザ:三平果歩
ディミータ:松山育恵
ボンバルリーナ:金友美
シラバブ:黒柳安奈
タントミール:野田彩恵子
ジェミマ:円野つくし
ヴィクトリア:杉野早季
カッサンドラ:藤岡あや
オールド・デュトロノミー:飯田洋輔
バストファージョーンズ/アスパラガス:瀧山久志
マンカストラップ:加藤迪
ラム・タム・タガー:西尾健治
ミストフェリーズ:一色龍次郎
マンゴジェリー:斉藤洋一郎
スキンブルシャンクス:カイサー・タティク
コリコパット:押田柊
ランパスキャット:政所和行
カーバケッティ:齋藤太一
ギルバート:玉井晴章
マキャヴィティ:文永傑
タンブルブルータス:塚下兼吾
猫ーーーーーーーーー!!!!!!
すみません。久しぶりすぎて楽しみすぎて正気が保てる気がしません。
おおキャッツ! 何年ぶりだよ!!
いやあ。かつて狂ったように通い倒した(ほんと何回行ったんだよ大阪MBS劇場)、我がミュージカル好きの原点たる作品ですよ。やはり思い入れが半端じゃないもので、家を出る段階で既に足どりが踊りそうでしたね。落ち付け私。でも嬉しい……!
直前にちょうど阪急百貨店でやっていたアジアンフェアで焼きビーフンとマンゴーかき氷を食べ、これがめっぽう美味しかったもので既にかなり幸せな状態で劇場に行って、更に幸せになってきましたとも!
というわけで未だに興奮状態です。ああ、やっぱり良い! 猫は良い!
一部演出が変わったところがあるのですね。いつからなんでしょうか。何せ本当に十年ぶりくらいなのでもう、いっそ感慨深いですよ……。
◇ジェリクルヤード観察
……ええ、劇場に入ってとりあえずぐるっと一周回りました、はい。
ずいぶん以前と変わったんですね。いや、舞台上の中身入り卵パックとかは昔もあった気がするんですが、やっぱり久しぶりなんだなあ……。
目に付いたものとしましては、おもちゃの通天閣、阪神百貨店の紙袋といったご当地ネタ、たこ焼き器(これは以前もあった気が)、といったところでしょうか。舞台上にあったシラバブのじゃれるパンダがなくなったのが地味に驚きです。
■オーヴァーチュア〜ジェリクルソング〜猫の名前の付け方
ああこの曲! これだよ!!となるのが嬉しくて嬉しくて、すみません、闇の中で思いっきりにやけまくっていました。猫から見るとさぞや気持ち悪い人間だったと思います。ガスの「驚いてる顔をしてるぞ」に、「ごめん、驚いてない、大喜びしてる……」と思っておりました……。
でも嬉しいんだから仕方ないですよね! 素晴らしいですよ! ダンス格好良い!! 後ろから猫に驚かされたらしい悲鳴も聞こえましたし。(笑)
久しぶりすぎてキャストに知っている名前が全然見当たらないけど(プログラム見るとちらほらとはいらっしゃってこれも嬉しい)、でも安定の実力はさすが四季……とか偉そうなことを思う前に、素直に「マンカストラップ格好良い!」でした、はい。
いやあ、背が高くて体格良くて素敵でした! すごく良いお兄さんという感じで、若い子たちからものすごく慕われていそうですよ。表情豊かなのでますます親しみやすいお兄さんっぽいです。
ふたば曰く、「子どもに人気の小学校の若い先生みたい」。調子に乗ったたまもが「小学校二年くらいの女の子から『大きくなったら先生のおよめさんになる』とか言われてるな」と決めつけております。実に、そんな感じの素敵リーダーでした。
席が通路から遠かったので猫に構ってもらうことは出来なかったのですが、代わりにちょくちょく正面にマンカストラップが来てくれて眼福であります。
……そしてこれだけ久しぶりなのに全ての歌詞の続きが完全に出てくる自分の脳が(笑) 猫の名前の付け方も全部言えるわ私……あほだな……。
■おばさん猫
ジェニーさんが良い感じに大阪のおばちゃんノリで可愛くて素敵!
いや、何と言いますか、「ハイハイはーい!」や「こらーっ!」の言い方とか、あのパワフルな感じがすごく「大阪のおばちゃん」だったんですよ。絶対その毛皮の中にアメちゃん持ってるだろ的な。いいわあ〜。
そしてマンカストラップは優しい歌い方が本当に良いお兄さんっぽいなあ。こちらも素敵です。
■ラム・タム・タガー
結構良い奴っぽいタガーですよね。ノリも良さそうと言うか、面白い奴と認識されていそうでした。攫ってきた女性を送っていったときも、席に自分が座っちゃったりしていた模様。
て言うか、「ああ! そうだよここでタガーと女の子たちが騒いでる間、コリコがシラバブをあやして遊んでるんだよ!」といった方面に注目してしまってすみません。可愛かった……!
最後の「ご無〜〜〜〜〜用」も面白かったし。こいつ、絶対男友達にも結構好かれてるぞ!
■グリザベラ
近寄ってくるグリザベラに対し、ディミータは引っ掻いたりしてかなり攻撃的なのに、マンカストラップはただ前に立ちふさがるだけ、というのが迫力あって格好良い……。まあ基本彼は軽く方を上下させて静かに威嚇するだけだったりしますが、それすらなしにただ立つだけだったのが逆に怖いです。
……とてつもなく今更ですが、ここまで嫌われるって、グリザベラって過去に何をやったんですかね。「すね者」とか言われているタガーだってコミュニティにきちんと溶け込んでいるのに、かつては羽振りが良かったけど落ちぶれた、という点では同じ立場のガスもみんなに愛されているようなのに、何で彼女だけ……昔の素行、よっぽど悪かったのかな……。
■バストファージョーンズ
「いらっしゃーい! ハッハッハ!」の声がまた何とも大阪ノリで、良い……!(笑)
舞台に上がってくるまでに通路周辺のお客さんに手を振ったり握手を求めたりして、「いらっしゃい」と言っていたようです。あああかわいい。そして良い声だなあさすが。
今日の大課題は「政治改革」。…………あーーー。
で、ご馳走シーン、演出変わったんですね! 以前は見えないお皿を運んで食べる振りでしたが、本物(?)のご馳走が出るようになったんですね!
ロブスター、ピザ、かじりかけの林檎、サンドイッチ、ケーキ、何かの缶詰とあったようですが、ゴミ捨て場にあったそんなものをうっかり口に入れたらえらいことになると思うので周りの子猫たちは気を付けるように。ちょっと真剣に怖いですよ。(笑)
■マンゴジェリーとランペルティーザ
かわいいなあ〜〜〜。ランペルティーザは小さくて可愛いし、マンゴジェリーは結構大きいのに可愛い(やはり尻に敷かれているんだな)ので、二乗で可愛いですね。
「きゃはははは!」「シーッ!」のやり取りが懐かしくてほのぼのして嬉しい……。
そして最後に二匹とも割とあっさり捕まってしまっている辺り、本気で可愛いです。
■オールド・デュトロノミー
タガーはあんな場所に降りてきていたか……? ずっとオーヴンの上にいて、でもちゃんと挨拶はする、という感じだった気が……。細々と変わっているんですかね。
何にしてもすごく嬉しそうに迎えに行くスキンブルが可愛い(「オールド・デュトロノミー」という声も可愛い!)し、抱きつきに行く仔猫たちも可愛いし、爺様は結構スタスタ歩いていて元気そうだし(笑)、この曲好きです!
■ジェリクル舞踏会
ダンスはひたすら見とれていれば良いんですが、いやあ本当に相変わらず素晴らしいんですが!
……何か、ずいぶんと表情豊かに踊るようになったんですかね? みんなすごく楽しそうな笑顔で踊っていますよね? ジェリクルソングのときもですが、昔はダンスシーンではもっとクールな感じというか、割と無表情だった気が。これも変わったんですかね。いつから……ああ浦島太郎状態の自分が……。
まあそれはともかく、とにかくダンスがすごい。格好良いなあ!
■メモリー
踊ろうとしてふと手にした自分のしっぽに目をやり、そのみすぼらしさにショックを受けたようにそのまま落としてしまうグリザベラが哀れです。
にしても何をやったんだろうなあ〜。こうして二次創作ってのは生まれるんだなあ〜。て言うか昔書きましたすみません!(笑)
■休憩時間
デュト様サイン会はなくなった代わりに、舞台に上がって見学出来るようになった模様。おお、これはこれで面白い!
もちろん行ってきました。やっぱりパンダはないなあ……。しかし、客席から見えないところにあるやけにカラフルで綺麗な毛糸玉が気になったのですが、何かに使われるのかと思っていたら特に出ては来なかったようです。いや別に良いんだけど。それとも私が気付いていなかっただけで誰か遊んでいたりしたのでしょうか。
■幸せの姿
左手通路でボンバルリーナが遊んでくれていた模様。笑い声がずっと聞こえていました。
……うらやましくなんかないもんね、私、昔マンカストラップがじゃれてくれたペットボトル、未だに持ってるもんね!(あほ)
それにしてもデュト様は良いお声です……。
■劇場猫ガス〜グロウルタイガーの最期
そうだよここで寝てる奴らが……と懐かしく思い出す。(笑)
ちなみに私は見ていなかったのですが、ふたばによるとマキャヴィティが思いっきり寝ていたそうです。「待ってましたガス!」でも起きなかったとか。
ジェリーロラムの優しい介護ぶり(としか言えない)がとても良いですね。そっと肩を抱く様子とか。
「ソノークゥイ」は上げる方。いやあ素晴らしい。ガスも超良い声です!
そしてギルバート、かっこいいな! おおお、最後に出るシャム猫軍団の傍、増えてる! 龍だけじゃなくなったんですね、おおお。
■スキンブルシャンクス
あああああこのシーン大好きだー!! スキンブル可愛いー!!
いや、本当に可愛いです。スキンブルは背は結構高いのにすごく可愛くて、身体は大きいけどまだ仔猫という感じです。笑顔可愛いし声も可愛い!
マンカストラップはチンピラというより酔っ払いという感じでしょうか? で、叱るんじゃなく敬礼して見せて止めるスキンブルが可愛くてかっこいいです。すごくお調子者っぽく恐縮してみせるお兄ちゃんがまた大変可愛い。いいわあマンカストラップ。
で、汽車が変わったんですね。こういうのも変化しているのか! その跳び箱の一番上の段は一体誰が捨てたんだ!
その他、爺様がミストに促されてしっぽを振り回していたりと本当に楽しい。繰り返すけど、このシーン好きだー!!
■マキャヴィティ
……マキャの頭ってあんなトゲトゲのハリネズミみたいだったっけ? もっともじゃもじゃ頭って感じだったような……ここも変わったんですかね。何にせよ、格好良かったです!
マンカストラップがかなり大柄でマキャヴィティと遜色なかったので、持ち上げるのがちょっと大変そうと一瞬思ってしまってごめんなさい。いやしかし、それだけにすごい迫力でしたよ!
で、マンカスはかなりのダメージを負っていたらしく、ミスとのシーンでも引きずっているようだった(ミストが「大丈夫、僕がやるから」というようにしていたとふたば談)とのこと。リーダーは大変ですね。
ていうかディミータとボンバルリーナが格好良い!! ふたりとも素敵!! なので細かいことはどうでも良いのです。
■ミスター・ミストフェリーズ
やっぱりタガーが良い奴っぽい……! お前、ひねくれ者ぶってるけど絶対友達多いだろ! いかん、本気で悪ぶりたがる中学生に見えてきた(笑) デュト様に対する態度とか、フィナーレののマンカストラップと対称になる立ち位置などから見て、彼のコミュニティ内での地位はかなり高いはずなので、そこまでアホじゃないとは思うんですがね。……やっぱり実はただの面倒見の良い兄ちゃんなんじゃあ……。 で、マジックも細かいところが変わったようで。トランプが吹き出すとか、「MAGIC SHOW」の看板とか、こんな小道具も使うようになったんですね。ボンバルリーナのお花は、後でどうするのかと思ったらあっさり机の下に置き去られていましたが。 かなり楽しそうにマジックショウをやっているもので、オールド・デュトロノミーを探さなきゃ、という悲壮感があんまり感じられないのがちょっとあれですが。(笑) ボンバルリーナもノリノリって感じだったし。 でも、デュト様復活後布を抱えて俯いてしまうところは同じなので、やっぱり可愛いです。これはみんなの心痛を紛らわせるために明るく振る舞っていたという解釈でよろしいですね!
■メモリー
良い曲ですなあ……。ここは本当に、じんわりと聞き惚れます。
シラバブは小さくて可愛らしいんですが声は割と大人びた響きがあって、単に無邪気な仔猫ではないのかも、という感じがしました。彼女がグリザベラの手を取って、そこからみんなも手を差し伸べるわけですが、その流れが「シラバブがグリザベラを受け入れることによって他のみんなも彼女を許した」という風に見えたのですよ。本人も知らないけれど彼女に決定権というか、何か特別なものをみんな認めているのかな、と。そういえばプログラムに彼女はデュトロノミーのお使いの妖精猫と書いてありましたな。
いや、何にしても、良い曲ですよね本当に。
■猫にご挨拶
実は昼間に家の玄関先で思い切りくつろいでいやがる野良猫に遭遇したのですが、この曲聴いていると奴らにもちょっと優しくしたくなるから困ったものです(笑) うーん、「やあ」くらい言ってやっても良かったか。
それはともかく、じいさまはつくづく良い声ですね。ああ素晴らしい。
……毎度これで「ああ、また観たい」と思わされて、ものの見事に永久ループがだな(笑)
■カーテンコール
席位置的に握手は無理でしたが、この雰囲気、良いですよねほんと。代わりに思いっきり拍手をしておきました。手が痛くなるのもまた楽し。
呼び戻し、7回くらい行ったでしょうか? 途中、グリザベラがマンカストラップとミストフェリーズに促されて優雅に礼をしていたのが素敵でしたv
最後にはスタンディングもやってラストのタガー締めまで行きましたしね! あああ皆様お疲れのところ申し訳ございません! でも「ああ、そうだ最後にはタガーがこうやってくれるんだ!」と懐かしくて嬉しかった!!
本当に久しぶりなもので、入場の際のチケット確認方法が何か進化しているし役者さんの名前は知らない人ばかりだしと初めから驚き通しでしたが、期待以上に楽しませていただきました! やっぱり猫は良い! 面白いし可愛いしダンスすごいし曲は素晴らしいし! また観る!! 観るからしばらくロングランしてくださいね、通うから! 昔ほどは無理でもまた貢ぐからー!!(笑)
ああ楽しかった。次行くときはもっとねちこく観察出来ると良いな!(やめんか)
お読みいただきありがとうございました。
>>BACK