キャッツ ２００５年３月１９日（土）夜公演１７：３０〜
キャッツシアター五反田／大崎 一階Ｓ回転席
グリザベラ
ジェリーロラム
＝グリドルボーン
ジェニエニドッツ
ランペルティーザ
ディミータ
ボンバルリーナ
シラバブ
タントミール
ジェミマ
ヴィクトリア
カッサンドラ
：重水 由紀
：秋 夢子
：磯津 ひろみ
：真鍋 奈津実
：増本 藍
：池田 さやか
：山本 貴永
：高倉 恵美
：王 クン
：坂田 加奈子
：大口 朋子
オールドデュトロノミー
バストファージョーンズ
／アスパラガス＝グロールタイガー
マンカストラップ
ラム・タム・タガー
ミストフェリーズ
マンゴジェリー
スキンブルシャンクス
コリコパット
ランパスキャット
カーバケッティ
ギルバート
マキャヴィティー
タンブルブルータス：小林 克人
：渋谷 智也
：趙 宇
：福井 晶一
：松島 勇気
：武藤 寛
：百々 義則
：虎尾 信弘
：幸田 亮一
：丹下 博喜
：萩原 隆匡
：赤瀬 賢二
：齋藤 翔
３月遠征キャッツ二日目。二回目だから多少は冷静になっているかと思いたいところですが、全くそうはなっていません困ったものです。
キャストは前日と全く同じだったのですが、席の位置が反対側。新しいキャッツシアターは座席の横幅が広く、半円形に張り出した舞台の周縁をほぼ全部取り巻いている形になっているため、端の方の席はほとんど真横から眺めるような視点になります。
……面白い。実に面白い……。
もちろん、欠点もあります。少なくとも下手の端っこのこの席からは、オーヴンが邪魔になってタイヤの上が全然見えん！！（笑） ……ま。それも味でありましょう。
とりあえず、昨日ほとんど見られなかった劇場内を丹念に回って（アホ）、ジャンクヤード観察をして参りました。扉の裏側までそれっぽくなっててすごいですね、さすが専用劇場。
目についた面白げなものをとりあえず列挙しておきます。
ご当地ものとして、「浅草味っ子」なるおこし、東京タワーの模型、東京タワーのピンズ、「環境にやさしいまち しながわ」と書かれた品川区のポスター、タイトル不明の東京ガイド誌、「東京限定」なるペナント……今時こんなものを土産に買う人はいるのでしょうか？
それ以外では……バンビのビーチボール、浮き輪、チューリップの球根、目がどうにかなりそうな超カラフルな毛糸玉、蓋がコップになっている昔懐かしいタイプの水筒、穴あき靴下がついたままの小物干し、七色の傘、パンが入ったままのトースター（焼き上がったら飛び出すタイプの奴）、木の箱に入ったなかなかレトロなクレヨン、お子様ランチのプレート、電動歯ブラシ、サッカーゲーム、ちゃんと時刻が合っている時計もありましたね。マッチ箱（燃えさし入り）……怖いなオイ！ 火遊びはいけませんよ！！
食べ物関係では、６Ｐチーズ（一部食べかけ）……って、ダメですよ猫諸君！！ こんなもんかじっちゃダメよー！！ これまたかじりかけのサクランボ、えびふりゃ、バゲット、ゲーセンによくあるガムの自販機、飴やチョコレートの類はいっぱいありましたね。どうも食べ物は食べかけのものが多いのが怖いです……誰が捨ててるんですか。猫の皆さん、くれぐれもうっかり食べてみたりしないように。
二階に行きますと。
ご当地ものが、どこのものかよく分からなかったけどおそらくはプロスポーツチームの応援用メガホン、「下町っ子」おこし、「TOWN WORK」誌、「ぴあ」誌。
その他、ジャンピングポップ…って言うのか？ ダウンベスト、オセロ盤、電動攪拌機、何かのキャラクターと思われるビニール人形、七色の柄のデッキブラシ、金魚すくいのおもちゃ、起きあがり人形、サボテンの鉢植え、GUMの歯ブラシの箱……歯ブラシは何だか多かったですね。
■オーヴァーチュア
ま〜わ〜る〜。そして座席の回転と共に天上の世界へ飛び去る理性……。ふ……ふふふ………。（壊れてます）
回転席っていいですね……。まずいです。癖になりそうです。
■ジェリクル・ソング
タガーですよ超絶男前なタガーさんですよ。タガーに目の前で「お前こそが、そうジェリクル・キャッツ」と言われちゃいましたよ〜！！ きゃ〜。かっこいいわー！！ さらに、マンゴに「ジェリクル・キャッツを知っているか？」と言われましたよもう最高。
それにしても震動が席にガンガン来ます。興奮が治まりません……
■猫の名前の付け方〜ジェリクル舞踏会への招待
ヴィクトリアとグリザベラが近くに。おおおおお、ヴィクトリア可愛い！
マンカストラップはほんっとーに優しそうになりましたね……。神々しいまでの慈愛に満ちた微笑みが目映いです。思わず拝みそうになるではありませんか。ああ、ありがたやありがたや……。
元気で可愛いミストがいいですねｖ うーん、いいなあいたずらっこミスト。スキンブルとかと組んでとんでもないことをやらかしてたりしそうです。好みかも。
■おばさん猫
あああああ。マンカストラップの聖母マリアのような微笑みが〜。そして、オーヴン開けたミストが去っていくのに向かって、相変わらず慈しみに満ちた微笑みを浮かべたまま指を立てて振って見せたのですがあれは何。さらには、お嬢さん方の「いえ！」に大して、「ふっ」と笑ったのですがあれは何？！ ああ、この方は一体どこまで進化なさるのか……。
足下の穴からゴキが出ました。いや、出るのはよく知っていたはずなのですが久々で忘れていたらしくかなりびっくりしました。誰だったか判別はつかず。マンゴ……か？ くっ、不覚。
スキンブルゴキはやはりタバコ吸ってますね。なんて子でしょうか。おばさんにはたかれるのも当然です！
■ラム・タム・タガー
ハジけてますなータガー。何だかものすごく楽しそうにはっちゃけてますよ。そしてきちんと色気がありますよ。（マンカストラップのときとはまた違った種類の、分かりやすく男らしい色気が） ま、もともと押してくるタイプの色気がある方ではないようですが……ラダメスのアレはいったい何だったのか（禁句！ 禁句よ！！）
ラストの高音がやはりものすごいです。すごいですねえ、進化されていますね！！ ところで後ろのタイヤの上で、ギルまでわきゃわきゃしてたんですが……もしや、雄猫にも効果あり？！（何の？！）
■グリザベラ
目の前で、出てきたグリザベラの前にマンカスが立ちふさがるのですが。声も出さずに静かに立ちふさがる、その姿の迫力ったらもう（所詮惚れているらしい）。
いやほんと、普段母なる大地のように寛大そうなマンカスにあんな冷たい目で睨まれたら泣くね。結構ふてぶてしい重水グリザにはちょうど良いのかもしれませんが。
■バストファージョーンズ
マンカストラップ、ここの最初で歌い出そうとしてますね。明らかに口が動いています。で、おばさんが歌い出したのを見て、これまた穏やか〜に微笑んで引きました。うわあ……。「あ、やってくれるのか？ じゃあよろしくね」という感じなのですが、その笑顔が何というかもう……だめだ、私ごときの語彙力では表現しきれない……！！ 何者なんだこの人は！！（心底驚愕）
ずーっと露骨にやる気なさげなくせに「おいしいもの」という言葉が出た瞬間反応するスキンブルが大好きです。裏表あり（サービス業とはそんなもんだ！）なスキンブル、実はかなり好みですよ。拍手もやっぱりやってましたし。
そしてミスト。ご馳走シーン、コリコの膝を枕に寝そべってたんですがこの子は！！ いいのかー？！ 大変可愛らしゅうございましたよええ。
■マンゴジェリーとランペルティーザ
うう。可愛いのう。武藤マンゴは結構かっこいい系なのですが、しっかりランペに振り回されていそうでよろしいですね。マンゴランペはそうでなくては（何故）。
お二人ともかなり歌が上手（今回のキャストは歌のレベルが全体にかなり高かったように思います）でダンスも言うことないのですが、ラストに出てきた「怒ってない」マンカスが何とも言えんのでした。何なんだ、「そんなことをしてはいけないよ」とひたすら穏やかにたしなめるようなあの態度は？！ 素晴らしい……素晴らしいリーダーですよ……！！
■オールド・デュトロノミー
スキンブルの「オールド・デュトロノミー？」という声が可愛くってもう（惚）
マンカスより美形声なタガーはともかく。しかし明らかにマンカスの声が負けまくっている（笑）タガーさん、声でかすぎ！！
ジェミマとシラバブは違うスロープから降りるんですね。前日に観たときも「おや？」と思ったけど、今回確認しました。演出変わったんですね。
■ジェリクル舞踏会
今回は誰も歌詞を間違えませんでした。（笑） 思わず「よしよし、デュト様今日はちゃんと言ってるな」と頷いてしまいましたすみません。
とまあ戯言はともかく、ダンスは非常に素敵なのでただひたすら見とれるのみです。いやほんと、震動がすごくて素晴らしい。
ところで、ミストを先頭に三角形に並ぶところで、女性が一列縦隊になって両サイドの階段を下りてきますね？ 演出変わった？
そして。そんなことだろうと思っていました。覚悟はしていました。だがしかし。
タイヤの上のタンブル＆カッサカップルダンス、さっぱり見えんッ！！（笑） 影しか見えませんわー。はっはっは、これはもう笑うしかないです！！ いやあ、素晴らしいぞ端っこ席！！
■メモリー
あああああ、またマンカストラップさんが思いっきり無視してはる〜。きついよー。うむ、あれをやられるくらいなら正面から睨みつけられる方が百倍マシだわ。
やはりほとんど踊らない、というか動かないグリザベラ。ふむ……。
■幸せの姿
デュト様はいい声（以下略）
目の前でヴィクトリアとマキャヴィティがいちゃついております……。うーん、なかなか濃いのですな。
ところでコーラス部分、ラム・タム・タガー君の声が、思いっきり聞こえてくるのは私の気のせいではありませんね？（笑） この方もほんと、良い声ですわ。
■劇場猫ガス
昨日見逃したマキャとカーバ、ちゃんと見ました。やはりカーバはマキャにちょっかいかけて、ちょっと威嚇されただけで逃げるのが基本ですね。（何の）
以前観たときも思いましたが渋谷ガスは結構若い顔。しかも割に声も若くて元気そう。ジェリーロラムがしっかりしたお姉さんぽいので、なかなか気の強いコンビに思えます。多分、参加させられた他の猫達への演技指導もとても厳しかったに違いない（笑）
そして。ほぼ対面に見えるタンブルとカッサ……やっぱりいちゃつきまくってました。ガス無視で。
■グロウルタイガーの最期
思いっきり伸びてたくせに、タイガーに気付かれた途端大慌てで働き始めるミスト部下がかわいいです。ところで、ちゃんと常に片足を引きずっているマンカス部下はえらいぞ。
そしてグリドルボーンが出た途端、大騒ぎするミストとマンゴ……。こいつら、完全に惚れてますな。（笑） 彼女が降りてくると、緊張のあまりかふたりして棒立ちになってますし。
ギルバート将軍の「恨み辛み……」のいい方が、何だか抑えた凄味のある感じになっていて良いです。なかなかの迫力。
ちなみに、逃げようとするグリドルが彼に手を振ると、両手を広げて応えました。……何？！ このリアクションは何？！ あなたたちどういう関係ですかー？！（黙ってなさい）
■スキンブルシャンクス
ああもうスキンブル可愛い（黙れっちゅーに）
いやでもあの笑顔は本当に最高ですよ！ お日様のようですねー、ぴっかぴかに輝いてますよ！ あああああ可愛（だからもういいから）
タガーベッド。ベッドになるのを忘れて大あくびして伸びをする彼を慌てて促すシラバブ。「あぁ？」みたいな顔をするタガー。しかし引っ張られて慌ててベッドになるあたり、やはりこのタガーさんはいい人（いや猫）だ。
ヤクザマンカスはどうも女の子に手招きしてるような？ あんな真面目な顔して、強引なナンパでしょうか。恐縮の仕方が非常に可愛いのですが。
そしてタガーさんにあの美しい顔で見つめながら「全てスキンブルシャンクスのおかげさ」と言われましたさ！ 幸せです。ああああかっこいいわこの方。そして生声が容赦なく通りますわー！（笑）
ちょっと特筆すべきことがひとつ。この席、あのスキンブル列車の裏側が見えるんですよ！ 普通の席からでは見えない、舞台奥を向いている側が、しっかり見えるのですよ。おおおおお、なんて新鮮な視点なんだ……！ タイヤの上のじさまが、スキンブルと一緒に明日を指差してるのが見えてちょっと感動しましたよ。
■マキャヴィティ
ああ、このお姉様コンビいいですねｖ ディミのきりりと男前な声とボンバルのふんわり可愛らしい声の取り合わせが何とも色っぽい。ねえ、この色気でマキャヴィティを籠絡して捕獲って手はダメでしょうか？（非人道的だからよせ）
そしてこの席では、空飛ぶマキャが全然まーったく見えません！！（笑） さらに面白かったのは、タイヤの奥にせり上がってくるマキャも全く見えません！！！（爆笑） 後ろの影だけ見えるんですよ。かえって不気味な迫力があって怖かったです。うーん……
■ミスター・ミストフェリーズ
「ミストフェリーズに頼もう」というタガーの声が、ものすごく頼もしげに響いて何とも言えないのですが……。いやあ、このタガーって本当に普通にかっこいいですねえ。さぞやモテるであろう。普通の意味で。
マジックの時、ポーズ付けて立ってるボンバルリーナの後ろでミストとランパスは一旦布を広げ、それからバサッと勢いよく前に回してましたね。あれ、演出変わったんでしょうか？ すごくかっこいいです。
ミストダンス、なんだかものすごい迫力でした。かっこいい……ｖ うーん、ミストも久し振りなかっこいい系ミストでしたな。とっても素敵でした。でも、デュト様を出した後、マンカスに布を取られてびくっとしたのがとっても可愛かった……！！
またこのときのマンカスが、遠目にも後光の差すような笑みを浮かべておりまして……！ ほんとにこの方何者なんでしょ？
いやが上にも宮澤賢治を思い出しますよ。『雨ニモマケズ』。
あの詩の語る通りの人がもしも現実に存在するならば、その人は間違いなく既に解脱しちゃってる人であり、周囲の人から生き仏様と崇められてはいてもデクノボーなどと罵られることはまずあり得ないと思うのですが……何か本気でそんな人（いや猫）っぽかったぞ。サフイウモノニワタシハナリタイ……（笑）
■メモリー
グリザベラは地面に突っ伏してるんでしょうか？ よろけて座り込んだ感じ。その姿もほぼ真横、と言うよりやや後ろから見る形になります。うーん、新鮮な視点だ。
シラバブ、上手いですね。声自体はアニメ声なのですが、お腹からちゃんと出ていて良い感じ。可愛いし。
歌い終えたグリザベラが吹っ切ったように微笑んでいたのがとても良かったかと。……で、彼女に触れに行くマンカスの笑顔がまた（もういい）
■天上への旅〜猫のご挨拶
タイヤを持ち上げる機械が横から丸見え（爆笑） いや、あれ結構見えるものですけど……あそこまで身も蓋もなく……（笑）
グリザベラの旅立ちを、ちょうど真後ろから見送る位置になります。 おおおっ！ これは面白い！ いいですねえキャッツシアター！！ はじっこ席は狙い所ですよ！！
デュト様はもう言うまでもなく素晴らしいお声。ああもううっとり。そして目の前にディミータ……美しい！！
握手はスキンブルでした。かっ、かっ、可愛い…！（分かった、分かった）
というわけで、東京猫堪能して参りました！！ 回転席は良かった！ ああ、やっぱりいいですねえ猫は……
さすがにそうそう通えないのですが、また機会があれば是非とも行きたいです！！ ……ていうか、通うんだろうな私……（笑）
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