キャッツ　２００５年３月１８日（金）夜公演１８：３０〜
キャッツシアター五反田／大崎　一階Ｓ回転席

グリザベラ ジェリーロラム 　＝グリドルボーン ジェニエニドッツ ランペルティーザ ディミータ ボンバルリーナ シラバブ タントミール ジェミマ ヴィクトリア カッサンドラ

：重水　由紀 ：秋　夢子 ：磯津　ひろみ ：真鍋　奈津実 ：増本　藍 ：池田　さやか ：山本　貴永 ：高倉　恵美 ：王　クン ：坂田　加奈子 ：大口　朋子

オールドデュトロノミー バストファージョーンズ ／アスパラガス＝グロールタイガー マンカストラップ ラム・タム・タガー ミストフェリーズ マンゴジェリー スキンブルシャンクス コリコパット ランパスキャット カーバケッティ ギルバート マキャヴィティー タンブルブルータス

：小林　克人 ：渋谷　智也 ：趙　宇 ：福井　晶一 ：松島　勇気　 ：武藤　寛 ：百々　義則 ：虎尾　信弘 ：幸田　亮一 ：丹下　博喜 ：萩原　隆匡 ：赤瀬　賢二 ：齋藤　翔

　ね〜こ〜！！！！！（誰か水かけたってください）
　レミゼの興奮醒めやらぬうちに猫ですよ。魂はもはやへヴィサイド・レイヤーの彼方ですよ！！（戻ってこーい！）
　でもでも、憧れの回転席なのですよ。ぴあに朝の８時から並んだ甲斐がありましたよ！（アホやっちゅーねん）　浮かれまくって向かったキャッツシアター。派手な電飾に彩られたその外観に、ふたばが「……どっかのキャバレー？」などとほざきましたが、ついつい帰り道で「ヴィルコメ〜ン♪」とか歌ってしまいましたが（最低や）、とにかく素晴らしかったです！！

　久し振りの、本当に一年半ぶりの猫なのです。ああっ、東京まで来て良かったよー！！
　えー、ますます文章ぶっ壊れてます。どうも、すみません。

　五反田の駅から結構遠いようだったので行き着けるかちょっと心配だったのですが（情けない）、杞憂でした。駅から劇場まで、道なりに実に懇切丁寧な案内が。何しろ駅のコインロッカーが一面看板になってましたから。道の街灯にはずっと案内のフラッグが。おう、親切だ。
　劇団四季、気合い入ってますな。以前の名古屋の時は全然案内無かったのにさ（注：新名古屋ミュージカル劇場の最寄り駅は名古屋駅ではありません。名古屋駅から歩いた我々が悪い。…でも、あれくらいの距離は歩きますよね？）。

　回転席って、舞台を乗り越えて行かなきゃならないんですね。スタッフの方に案内して頂きながらかなりびっくりです。ますます高まるわくわく感。
　座席が横に多いですよね。半円形にせり出した形になっている舞台の周辺ぐるりと座席があります。これまで観たことのある舞台より、左右両側に４〜５列ずつ多かったような。ものすごく面白い見え方をしそうです！
　ジャンクヤードメモ。
　あまりじっくりとは見て回れなかったので、席の周りにあったものだけ。
　一番気になったのは針山。すごく古めかしい奴。しかもまち針付き……って、怖いなオイ！！　猫の皆さん、触っちゃダメですよ！！
　その他、ペンチ、サンバイザー（らしきもの）、テニスラケット、クラッカー、そしてバットマンのようなマンガイラスト付きの「SPACE GHOST」チラシらしきもの。うーむ。


■オーヴァーチュア
　まだ舞台が明るいうちに、いきなり横からコリコが出ました。うわびっくりしたッ！！
　これは回転席ならではでしょうか。コリコとランパス（だっけ？）、ランペが舞台上をゆっくり歩くうちに放送があり、劇場内は暗くなり、そして音楽が！！　おおおおおっ、座席が回るー！！（落ち着け自分）
　グリザベラより先に遙かなる天上の世界に舞い上がりつつ、開幕でございます。真っ暗な中そばに来たのは雌猫だと言うことしか分かりませんでしたが……。

■ジェリクル・ソング
　ジェミマがすぐ前の穴から出てきました。見つめられました。っきゃー！！（もうこの辺で落ち着く努力を放棄しています）
　そしてそして、スキンブル！！　名古屋以来、再会を（一方的に）心待ちにしていた百々スキンブルは、相変わらずのスマイルで最高に可愛かったです！！　ああ、好きだ……。
　後、グリザベラが……全然踊れてませんでしたね（笑）　でもって、本当に「元グラマー」な体型……ゲホゴホ！！

■猫の名前の付け方〜ジェリクル舞踏会への招待
　タントミールに見つめられましたーｖｖ　あああ、高倉タントって本当に人間とは思えないほど綺麗ですよねー！！
　……そして。静岡以来進化を続ける趙マンカスが、またやってくださいましたよ！！
　何というか……とてつもなく優しそうになっておいでですね。それも、「慈悲深い」という形容詞が似合う類の、深ーい優しさ。この印象は、この後どんどん深まっていくことになります。

■おばさん猫
　マンカストラップ、本当に優しそうです。はぁ〜、何ですかその菩薩のような微笑みは？！　おばさんよりもはるかに優しそうですよ！
　ジェニーさんはかけ声が楽しいです。すごく可愛い。
　マンカストラップの「横着しすぎた罰だ」に対する、ジェミマのふくれっ面がとても可愛らしかったです。ああ、みんな可愛い……（語彙貧困です）
　そして。これは見ておかなければならないスキンブルゴキ。彼は、タイヤからちょっと離れて自動車のバンパー（っていうのか？）に腰掛け……思いっきりタバコ吸ってやがりました！！　コラ！！　お子様も見てるぞ！！　お前、いくつだスキンブル！！
　……タバコは二十歳になってから。と言うか吸うな迷惑だ。煙草は嫌いです…。

■ラム・タム・タガー
　福井タガー……何かハジけました？（笑）　何だかものすごく楽しそうでしたよ。休憩時間に、「福井さん、ラダメスで溜まってたものをここで発散してるね」との声が聞こえましたが、本当にそうなのか？
　相変わらず大変なハンサムでいらっしゃいます。そして素晴らしい美声でいらっしゃいます。マンカスより正統派の美形声……（笑）　おかげでどんなにハジけてもどことなく真面目そうな空気が漂うのがこの方の味ですね。
　そして、特筆すべきはラストの声！！　とてつもなかったぞ！！　周囲のお嬢さん方全員の顔をまんべんなく覗き込んで博愛主義を表明しつつ、とんでもない高音を披露してくださいました。すごいですねー福井さん。

■グリザベラ
　マンカストラップ、やっぱり後ろ向いちゃうんですねーｖｖ　あの演技は大好きです。
　重水グリザは結構声が強く、体型のせいもあって（失礼）割とふてぶてしい印象が。これは、娼婦だっただけではなく相当に黒い世界に身を沈めていたと見た。元極道かも！（話を作るな）（…このとき歩いてくるグリザベラを見ながら「あ、高見盛」と思った私ふたばのほうが罪深いでしょう…。いや、動きが、花道を歩いてくる高見盛みたいで…すみません……※どういう動きかは、高見盛のあだ名「ロボコップ」からご想像下さい。……えー、もう１回謝っておきます。ごめんなさい。）
　歌は文句なしにいいです！　やっぱりちょっと力強すぎる気はするけど。

■バストファージョーンズ
　あああああ楽しいｖｖ　好きだなあこのシーン。
　あ、そういえば歌詞変わってましたね。今日の大課題は「政治改革」に。なーんも出来てませんしねえ、政府！　それから、「ごちそう」が「おいしいもの」になってました。そう聞いた瞬間ものすごくやる気なさげだったスキンブルがさっと動いた辺りがまた（笑）　百々スキンブル、見られてないとなると思いっきり態度悪くて可愛いですわ。
　でも、演説の際はすかさず拍手して、周囲の少年たちを巻き込んでいました。カーバが付き合ってくれて、結局全員拍手。おお、えらいぞ。
　ご馳走時、ミストとギルがつまみ食いをしていました。あれは……持ち方の感じからして、貝か何かだったんじゃないかと推測。猫のくせに……（笑）

■マンゴジェリーとランペルティーザ
　あああああ、可愛いｖｖ　ふたりとも「大人ぶってる子ども」という印象を受けました。どうでしょう？
　ランペルティーザが、マンゴジェリーに尻相撲で勝ってなんだか不服そうな顔をしていたのが印象に残りました。「あたしの方が重いって言うの？！」みたいな気持ちでしょうか。すごく可愛かったです。
　マンゴは手つかず側転を披露してくれました。おおお。

■オールド・デュトロノミー
　福井タガーって、じさまに対してものすごく丁寧に礼するんですよね。とても自然に周囲に気を配っている感じもあったりして、やはり群れにおける地位がかなり高そうです。
　マンカスとふたりで素敵にデュエットしている間（ちなみにタガーの方が正統派の美形声な上声が通りまくっていてマンカスが負けてる……）、やっぱりタガーの方がちょっと年上で、群れの新しいリーダーを選ぶことになったときあのふたりが候補に挙がって、でもタガーは「俺は性に合わんからお前がやれ」なんて押し付けちゃったのね、でもごく当たり前に補佐してたりするのね……などと勝手に話を作っていました。
　……それにしても……ああ、小林デュト様は本当に良い声……ｖ

■ジェリクル舞踏会
　ここで、オールド・デュトロノミーが歌詞を間違えるというアクシデントがございましたです。
　「ジェリクル・キャッツ、出てくる」と言い出されたので「え？」と思ったのですが、シラバブが「ジェリクル・キャッツ、出てくる」と続けたので「あーっ」と。はっはっは、あるんだこういうこと！！　デュト様の歌詞は「集まる」ですね。
　ついでに、その後のシラバブの歌詞が「ジェリクル・キャッツは病気だ」（正しくは「陽気だ」）と聞こえました……。これは聞き間違い。というか空耳？
　ダンスは本当にすごいです。ジェニーさんのタップダンスもそうですが、揺れが座席にまともに来ましてものすごい臨場感。いやー、堪能しました。

■メモリー
　グリザベラはほとんど踊りませんね。
　マンカスのグリザ無視っぷりが非常にきつくてよろしいです。すぐ横を通り過ぎながら、目を向けすらせず空気のように完全無視。きつっ！！　他のお客さんが「あれはきついよね」などと話していらっしゃいましたよ……。
　いやあ、常に後光が差しているような慈愛に満ち溢れたマンカスが、微笑みを消して厳しい顔をすると怖さもひとしおです。うわあ、あれで睨まれたら反射的に泣いて謝るわ。そう考えるとある意味すごいぞグリザベラ。

■幸福の姿
　二幕開幕のとき、デュト様がゆっくり出てきて舞台中央で礼。これが合図のようです。何故か拍手が出ておりました。
　そして……あああああ、デュト様いいお声。ひたすらうっとりと聞き惚れていたら、すぐ傍にいるマンカストラップがシラバブの歌を聴きながらまた慈母観音のような微笑みを浮かべていました。何者なのでしょうかこの方。

■劇場猫ガス〜グロウルタイガーの最期
　コリコ・カーバ・マキャ・ランパスの４匹が、思いっきり寝くたれているのを確認。良い根性だ貴様ら！（笑）
　そしてタンブルは、カッサンドラといちゃつくことに熱心でガスの歌を全く聞いていなかったと見た。肩抱いてやがりましたね。というか、カッサンドラしか見てなかったですね。こいつら……（笑）
　シラバブがおじいちゃんの腕にもたれてうとうとしていたのが大変可愛かったです。ときどき毛皮にじゃれたりしていてもう攫いたいです。（よしなさい）
　ジェリーロラムは声がなかなか力強く、かなりしっかりした感じでいいです。可愛いし。ちなみにガスへのいたわり方は、ふたば曰く「ヘルパーのお姉さん」ですと。コメントは避けさせて頂きます。
　グロウルタイガー。
　グリドルボーン登場に、マンゴとミストがものすごく大喜びしていました。何をそこまでと言いたくなる（いや何をって、彼らも男ですから、ねえ？）ほどの興奮ぶりでした。可愛かったぞ。あげくにミストは、グリドルの唇を奪おうとしてタイガーにキスしかけ、その唇をとがらせたままの状態で逃げていきました。面白すぎ。それにしても部下全員、忠誠心のカケラもなさそうですこと（笑）
　グリドルボーンはまあ普通に色っぽくてキュートでした。一生懸命誘ってるのにタイガーが気付かずにひとりノリノリで歌い続けていて（このときとても自然に「グロウルタイガーって愉快な人？」と思った）、そのときのむくれ方が子どもっぽくて可愛らしかったですね。
　ラスト。シャム猫軍がひとりずつ列になって船からおり、順番にはけていっていましたね。演出変わったのですね。

■スキンブルシャンクス
　スキンブル〜〜〜〜！！！！（また……）
　あああああ、可愛かったよう。逢いたかったわ百々スキンブル！！　拳ぎゅっも健在で可愛くて可愛くて、もう感慨無量です。本当に元気いっぱいで列車大好きで、常に足取りが飛び跳ねているような猫ですよね。ああ最高だ百々スキンブル。
　タントミールに起こしてもらって、慌てて身繕いする姿からしてもうめちゃくちゃ可愛らしかったです。すみませんこの項「可愛い」しか言っていません。
　前にこれまた笑顔全開のカーバが来るし。みんなひたすら楽しそうでいいなあ。このシーンは本当に大好きです。
　ヤクザマンカス。周りの女の子たちに因縁付ける様子だったヤクザは、スキンブルに怒られて「どうもすんません」と頭掻いてました。そしてタガーが遠くから「オラかかってこいや！」と挑発していた模様。このふたりだと、子どもたちのお遊びに付き合ってあげているお兄ちゃんたちという雰囲気になって微笑ましいです。

■マキャヴィティ
　お姉さん方が色っぽくて素敵……ｖ　漢らしい（笑）増本ディミとフェミニンな池田ボンバル、タイプの違うセクシーさが最高です。
　マキャは笑い声に加えてかなり吠えておられました。なかなかの迫力……しかし、その彼に立ち向かうマンカスがとんでもなく強そうでしたよ！！　負けるのが不思議なくらいでしたよ。かろうじて逃げたけど、マキャヴィティ、ひょっとして致命傷を受けているのでは……。
　マキャファイトでも、震動が座席に直接来ます。怖いです。
　ギターに乗った飛びマキャ演出は継続していました。そして懐かしの戸板返しも。おお！

■ミスター・ミストフェリーズ
　松島ミストはなんだかとても元気でやんちゃな少年風。華があってなかなかかっこいい、新鮮なミストフェリーズでした。当たり前ですがダンスはとってもお上手。
　そして。マンカストラップが、ミストのダンスを微笑みながら見ていました。静岡では確か見ようともせずに寝ていたような気がするなあ……。うーむ、一体何があったんだ趙マンカス。何なんだその聖母マリアのような（どういう比喩だッ）安らかな微笑みは！！　マジック成功後、ドキドキしてるミストに対してまた神のような笑みを浮かべて優しくうなずいてたし……。すごい、本当にすごい人だわ……！！
　タガーは心底からミストを信頼しているようで、ぎゅっと手を握り合っている様子が何ともよかったですねｖ　やっぱり福井タガーはかっこいいわ。

■メモリー〜天上への旅
　まあ、何も言うことはありませんね。ラストは下げる方のようです。
　これまで思い切り冷ややかに無視していたマンカストラップが、歌う彼女をじっと見つめていたのがいいですね……ｖ
　去っていきながら一旦立ち止まり、再び歩き出したところでシラバブが引き止めています。このタイミングのはかり方って、いつも思うけど難しそうですよね。
　天上への旅。ドライアイスが来る来る（笑）　本気で寒かったです。最前列万歳。

■猫のご挨拶
　デュト様良い声〜〜。しみじみと、この曲聴くと幸せな舞台の想い出が走馬燈のように甦ります。
　前にスキンブルとランペがっ！！　ああ、幸せ……

■カーテンコール
　ラム・タム・タガー君が近くに来たので、無理矢理手を伸ばして握手をもぎ取りました。きゃ〜！！！　近くで見てもやはりハンサムだ、福井タガー！
　締めの形式がちょっと変わった模様。最後にグリザベラが舞台に残り、優雅に礼をしておしまい、なのですが、その後もしつこく拍手を続けるとタガーさんが出てきてくださいます。
　彼はしっぽをふりまわして拍手を煽り（うまいぞ）、スポットを消してオーブンの向こうに消えた後、しっぽの先だけオーヴンから覗かせて振って見せました。くっ、やられた……！！　上手いですねえ。そして、照明さんが大変だー！！

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