マンマ・ミーア！ ２００５年１月２５日（火）夜公演１８：３０〜
大阪四季劇場 二階Ｃ席
ドナ・シェリダン
ターニャ
サム・カーマイケル
ビル・オースティン
アリ
エディ：保坂 知寿
：森 以鶴美
：渡辺 正
：野中 万寿夫
：沼上 麻子
：中島 大介ソフィ・シェリダン
ロージー
ハリー・ブライト
スカイ
リサ
ペッパー：樋口 麻美
：青山 弥生
：明戸 信吾
：田邊 真也
：宮崎 しょうこ
：大塚 道人
＜男性アンサンブル＞
太田 浩人 田辺 容 山添 功 天野 陽一 鎌滝 健太
染矢 裕 上田 亮＜女性アンサンブル＞
岡 聡里 大田 未稀 戸田 真美 村上 絵里子 中出 裕子
小林 英恵 福麻 むつ美
マンマ・ミーア！！
ふっふっふ。楽しみにしておりましたわよ〜。そして楽しかったですよ〜！！
で、オープンしたての大阪四季劇場ですが。入っているビルが……何？ ハービスエント大阪？ だかいうやけに気取ったビルでございましてね。
来客の動線を完全無視したクソややこしい構造といいやたら凝った内装といい小洒落たテナントといい、ここは本当に大阪かと疑ったほどにおっ洒落な高級デートスポット感溢れる建物でした。まあ、上記のような疑いは聞こえてくる言語が思い切り大阪弁であることから瞬時に晴れましたがね。
どうでも良いけどあの構造、終演後帰るとき混み合いまくって辛いですよ。行きはよいよい帰りは怖いって感じですよ（意味不明です）。
感想はキャスト感想で行きますが……その前に、ひとつ。
大阪の客は、ノリがいいぞぉ！！
……あんなに笑い声が聞こえたこと、東京ではなかったですよ。笑うポイント一つも外さず、きっちり笑いが出ていましたよ。そりゃ開幕直後ということもあるでしょうけど。リピーターもいるんでしょうけど。「笑える」演目はやはり受けが良いようです。さすが大阪。
だがしかし、海外ミュージカルが吉○新喜劇と同じ扱いを受けていてはいけないと思いますので（ま、違うけどな、値段とか）、他の点も頑張ってくださいませ。
以下、キャスト感想です。（敬称略）
■ドナ・シェリダン：保坂知寿
繰り返しはギャグの基本だよね。
……えっと、特に何も言うことはないのですが。て言うか私、この方を見たくて東京公演まで遠征した口だし。
しみじみと、かっこいいわ素敵だわ憧れるわなどと並べ立てるのも虚しいくらい素敵ですね！！ まさにはまり役だよー。大阪公演では新ドナが出るとのことですが、これだけすごいオリジナルがいると大変ですね……
しかし……あの若さと美貌なら、今からでも十分金持ち男引っかけられるぞ。サムって金持ちなの？ 建築家ってどれくらい儲かる仕事なの？ ひょっとして、離婚した元妻と彼女の元にいる子どもふたりに、慰謝料とか養育費とか支払わにゃならん身だったりせん？ いいの？！（あんたは二十年越しの愛を何だと……）
それにしても、男たちが「ちっとも変わってない」「昔のままのドナだ」という彼女は、昔から人に向かって電動ドリルを突きつけるような女だったのか……ああ、サムはどんな目にあったんでしょう（笑）
■ソフィ・シェリダン：樋口麻美
可愛いです。ていうか見たかったのです。雰囲気がソフィのキャラクターにとてもぴったり来ていました。
そして、「点・点・点って……エッチよ」といういい方が大変面白かったです。妙に声をひそめるのがおばさんくさくて（笑）。受けていました。
ソフィは多分母親似なのだと思うのですが、考えてみれば父親似だったら良かったんですよね。一目見て申し開きのしようもないくらい似ていたら、誰が父親だか悩む必要もないでしょ？
ところで全然関係ないですが、彼女の名前はソフィ、ギリシア語のソフィア（知恵）。
……『エリザベート』のゾフィーおばあさまと同じ名前なんだなあと、ちょっと戦慄しました。いやそれだけなんですけど。（バカですね……すみません……）
■ターニャ：森以鶴美
綺麗ですねえ〜〜〜。何かもう他に言うことが思い浮かばないんですけど。
声が結構可愛らしいのもまたよろし。さらにしゃべり方はおばちゃんくさいのも実によろし。しかし、あの脚は………谷間は………（どこを見ていた）
ま、あれなら三回も大手柄だったというのも無理はありませんわ。（笑） 若い男もコロコロ転がることでしょう。がんばれよペッパー。
■ロージー：青山弥生
あーもう、このおばさまトリオってみんな素敵すぎ。小柄ながらパワフルで、かつ包容力もありそうな良い女ぶりが最高ですｖ
「大丈夫、私強いの」と胸を張って言い切れる彼女は本当にかっこいいです。対するビルが可愛いよ！ 身長差はまるで大人と子どもなのに、立場が完全に逆なのがいいですねー。
しかし……この話に出てくるカップルって、ほんとに女の方が強いのばっかりですね。好きですがね。女が強いと世の中は平和なんだよ、うん。
■サム・カーマイケル：渡辺正
相変わらずハンサムですね。……そして若い。ソフィを入れたら３人も子どもがいる年齢のオヤジには、絶対見えません！（笑）
台詞の方は以前に比べればかなり棒読みを脱してきていると思うのですが、歌い出すとどうしても「一生懸命頑張って歌ってます！」という感じになってしまう辺りがちょっと………。
それはともかく、やはり「離婚」の歌はツッコミどころいっぱいですね。
あのね、それは百パーセントあなたの個人的事情であって、ソフィとスカイは全く関係ないから。しかも自業自得だから……。
ところで二十年前、この人はほんとどーいう目にあったんでしょうかね？ 「吠えるより噛みつく方がすごい」と自認するドナのことだし、最低でも往復ビンタに拳と蹴りの各三発くらいは入っていそうなのですが。「あのときの傷跡がまだここに」とか言い出しそうだな、こいつ。
しかし……このおっさん三人って全員一応かなりいい男なんだけど、一番ダメ男指数が高いのがサムですよねえ？ ねえドナ、本当に良いの？！（だからお前は二十年越しの愛を何だと）
■ハリー・ブライト：明戸信吾
実はこの人が一番好きかもしれないです。いいわーこのキャラ。共に家庭を築くならこういう人ですよ。彼の連れ合いは見る目があるぞ！
で、いくら渡したんだ小切手？！ 結婚式４回に葬式まで出せる金額ってどれくらいなんだ？
日本円にして百万は下らない気がするけど、ほんとのところどうなの？！ そんな大金ぽんと渡しちゃって、連れ合いは納得してくれるのか？！（あのな） でもって、「実は昔の衝動の結果の娘がいたんだ」てなことを説明して、連れ合いは分かってくれるのかー？！（いい加減にしなさい）
そして……どうしてもドナにとって「王子」だったという昔の彼を想像できない私を、どうか許してください。
ちなみに原詩では「夢のヒーローだった」と言われております。どういう意味なのでしょうか。
普通に取ると、やはり正統派の美青年だったという意味に思えますが。それともとってもノーブルな雰囲気の人だったのか。初めて逢ったときに白馬にでも乗っていたのか。（何じゃそりゃ）
どんな若者だったのでしょうかハリーさん。本気で想像付きません……（コラ……）
■ビル・オースティン：野中満寿夫
可愛い……！！（笑）
ああっ、オヤジ三人の中で一番ごっついのに一番可愛い！！ 素敵すぎるわビル！ あんた、いい年して中学生みたいよ！！
まあ、心おきなくロージーの尻に敷かれてください。彼女は自分で言っている通りものすごく強いから。というかもう既に敷かれておりますな。何かもう行き着く先は見えた感じの彼がやっぱりものすごく可愛いです。
あと謎として残っているのは彼の大叔母様のことなのですが。彼女はドナやソフィとどういう関係だったのでしょうか。
三人の中で一番ドナと絡まない彼には、もうちょっと活躍して欲しい……って、無理か？ 自分の胸の高さまでしか背のない女性に押し倒されてる時点で、無理かやっぱり？！（笑）
■スカイ：鈴木涼太
……すまん、君のことを素で忘れかけていた。（酷）
えっと……渡辺サムと非常に印象が似ていたように思えるのは私の気のせいでしょうか。何か将来ああなりそうですよ。どっちかというと、演技や歌の感じが似ていた（……誉めてねぇな）のかもしれませんが。
それにしても、カーテンコールの盛り上がりよう、すごかったなあ。多分リピーターがかなりいたと思うのですが（隣の人が思いっきり踊っておいででした）、それにしても素晴らしい。
以上、初の大阪マンマ・ミーア！観劇でした。ロングランしてくれるようなので楽しみたいと思います。
お読み頂き有り難うございました。
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