レ・ミゼラブル　　2017年９月１２日昼公園
フェスティバルホール　　二階S席

ジャン・バルジャン：ヤン・ジュンモ ファンティーヌ：知念里奈 マリウス：田村良太 テナルディエ：駒田一 アンジョルラス：上原理生

ジャヴェール：吉原光夫 エポニーヌ：昆夏美 コゼット：生田絵梨花 マダム・テナルディエ：森公美子 ガブローシュ：島田裕仁

リトル・コゼット：岡田奈々　　リトル・エポニーヌ：山崎瑠奈　　司教：増村英也 工場長：田村雄一　　バマタボア：宇部洋之　　グランテール：菊地まさはる フイイ：杉浦奎介　　コンブフェール：大田翔　　クールフェラック：持木悠 ジョリ：篠田裕介　　プルヴェール：安部三博　　レーグル：染谷洸太 バベ：藤田光之　　ブリジョン：山崎一郎　　クラクスー：土倉有貴 モンパルナス：田川景一　　ファクトリーガール：伊藤美咲　　買入屋：廣野有紀 かつら屋：桑原麻希　　マダム：柳本奈都子　　女（宿屋の女房）：三森千愛 女（身代わりの妻）：篠崎未伶雅　　女（病気の娼婦）：石田佳名子　　女（鳩）：五十嵐志保美 女（あばずれ）：華花　　女（若い娼婦）：五條まりな

　レミゼ２回目！ 　前回見たバルジャン・ジャヴェール・アンジョルラスが大変良かったので、今回はどうかな、ととても楽しみにしておりました！
　バルジャンとアンジョルラスは同じ方ですね。そして超でかくて迫力の吉原ジャヴェール、どうなることか。
　わくわくしすぎて劇場すぐ前の錦橋でスターズごっこを始める馬鹿が約一名…あ、もちろん内心だけで済ませる理性はございましたのでご安心ください、でも同じことやった人少なくないと思うんですけどどうですかね！？　昼間だからちょっと気分が出ないけど！
　ああくそ今回夜公演の機会がなくて！
　さすがに自殺ごっこは通報されたら困るのでやりませんが。ていうかあそこから飛び込んでも死ねまい…そもそも土佐堀川に飛び込みたくないな水質的な意味で。いやあの時代のセーヌ川はもっとひどいと思うけど。
　やりませんよ。やりませんってば。

■プロローグ
　前回の川口ジャベのすごく冷徹そうな演技のせいか、今回吉原ジャベは割と感情的な印象を受けました。
　バルジャンに対する態度が、かなりはっきり「怒っている」ように見えます。お前は罪を犯して服役しながら何度も脱獄を繰り返してこれだけ刑期が伸びた意味を理解していないのか、ましてや最初の罪すらきちんと反省していないのか、どうしようもないクズめ、みたいな。
　…正直に言おう。良い。
　そして声が怖い。ドスが利いているというほどではないけど、低くて腹にずしんと響き、そして力強くて素晴らしく迫力のある声。ええものすっごく好みですとも！　ああ、美声テノール系のジャヴェールも好きだけど、やっぱりこっちの方が好みだー！（ただの低音好きです）
　…ん？　あれ？　ここまでジャヴェールのことしか書いてない？　まあいいか。
　バルジャン。四つん這いになる姿が何て似合うんだ。そして司教様に手を差し伸べられて反射的にビクッと飛び退く様子が、まさしく野良犬。いじめられて周囲の全てに牙をむいて回ることしか出来ない哀れな野良犬そのものに見えて、この時点で既に泣けます。
　そして司教様の歌が素晴らしい…ヤンバルジャンだとここで泣けますね、素晴らしい。バルジャンの顔を覗き込むようにして、言い聞かせるように「闇からあなたを主は救いたもう」バルジャンの石のように凍りついていた心が打ち崩されるのが納得の、優しくも厳しい、けれど限りない慈愛に溢れた声。そりゃバルジャンも泣き崩れますわ。素晴らしい。
　そしてバルジャン。ここで泣くことで彼は自分が人間であることを思い出すのかな。司教様にあなたは人間であって良いんだと言われたことで、獣に堕ちかけていたところからもう一度人に戻ろうとしたという感じでしょうか。泣ける。
　光が眩しすぎるかのように顔を覆って目を逸らしながら「こんな魂が救えるのか」、そして何かを見出したように声が変わる「生まれ変わるのが神の御心か」、もういちいち泣ける。
　ヤンバルジャンは泣かせますね、本当に。

■一日の終わり〜夢破れて〜ラブリィ・レイディ〜ファンティーヌの逮捕〜馬車の暴走
　容赦なく項目くっつけてまとめる辺りにファンティーヌに対する（略）（すみません）
　まあ、そんなに目につく個性も感じないし（ほんとひどいですねすみません）
　なので一気にファンティーヌの逮捕です。正直だなあ、自分。
　知念ファンティーヌはやっぱりジャヴェールの足にすがりつきに行かないんですね。なのでジャヴェールは彼女を上から見下ろしたまま前に出、膝をついて押さえつけるように「まともな仕事に正しい報い」と突き放し、そして言うことを言うと警棒で地面を叩いて周囲に「連れて行け」と指示。
　こええ。格好良いけど怖すぎるわー！
　バルジャン登場。市長様、優しいですね。今回すごくそう感じました。
　優しいし、甘い。そのときそのときで後先考えず、「可哀想だから」で行動してしまう。ファンティーヌの境遇に単純に同情して、衝動的に横車を押したように見えるんですね。
　ファンティーヌもシャンマチウも、正義感や倫理観より感情で助けようとした印象です。元がそういう人なのかな、と。
　きっと、だから罪を犯すことになったのだし、それ以外にも損することが多かったんじゃないかな、でも、だからこそ掴めたものもあるんだろうなあ…という人生を感じさせるバルジャンであります。良いなあ…。
　で、やっぱり吉原ジャベは市長様を疑っていますなあ。助け起こしながらずっと必要以上に力を入れて（としか思えない）手首を掴み、じーっと顔を見ながら「あなたを見て思い出す」
　…ええと、この体格と目力でやられると、どう考えても「揺さぶり」じゃ済みませんね。私がバルジャンなら多分耐えきれずにこの場で全部吐くわ。去り際にさりげなく手袋を直した仕草まで込みで、怖すぎる。惚れるしかない。
　「あいつは全て信じている」がすごく納得できないジャヴェールです。岸ジャヴェール殿はまんまその通りだったんですけどねえ。いや本当に、いろんな人がいるものですわ。

■フー・アム・アイ
　ジャヴェールが去って行った途端苦しげに息が荒くなる市長様。激しい内面の葛藤と苦悩がまんま伝わってきて思わず抱きしめたくなります。
　この方は頻繁にこうして「どうしよう、どうすれば良い」と悩み苦しんでいそうな感じがすごく共感できて良いなあ！
　新演出版になってからバルジャンのキャラが微妙に変わった気がするのは、演出の変化なのか役者さんの演技の個性なのかはよく分からないのですが、ヤンさんに限らず今のバルジャンはみんなこういうところがすごく普通に、人間的な弱さが前面に出ていると思うのです。
　以前はみんな、無意識にも自信があったと言うか、心のどこかで「私は正しい」と思っている部分があったような気がするのです。ジャヴェールに対しても、「真に神の御心にかなう道を歩んでいるのは自分の方だ」というある種の優越感を持っていたような…ああだから「何も分かってないな」にカチンと来たんだ。
　以前のバルジャンは、少なくとも私が知っている限りにおいてですが、ここで最終的にバックレることはあり得なかった、気がするのです。もちろんみなさん激しく苦悩し葛藤しているのだけれど、最終的に身代わりを見捨てて安穏と生きることだけは絶対にできないと。
　でも、今のバルジャンは、ときに本気で途中までバックレるつもりだったんじゃないかとか、葛藤の末に何かきっかけがあれば逃げる決意をする展開もあり得たんじゃないかとか、ちらっと思えるところがありまして、個人的にそこが好きです。
　で、決意してからの勢いはまた格好良い。
　そして「さあジャヴェール、よく見ろ」になったのがしつこく嬉しい。
　そしてジャヴェールはバルジャンが「俺が誰なのか」と言った時点で既に警棒を構えています。やっぱり疑っていましたね。で、とっさに駆け寄りながらも逃げられた模様。
　…ジャヴェールって実は結構（略）

■対決
　急いで去ろうとしているところをファンティーヌに「この手冷たくなるわ」と言われて突き放せずに「温めよう」と言ってしまい（ヤンさんだと「言ってしまう」感じがすごくする）、おかげでジャヴェールに追いつかれてしまう優しいバルジャン…。
　聞こえよがしに鎖をジャラジャラ言わせる警部殿、怖いです。
　あと鎖を鞭のように叩きつけるのは演出で決まったのですかもしかして。超怖いです！　格好良い！
　鎖をびしっと張って見せて逃亡を阻もうとするのも良いなあ。
　で、怒鳴り合いがすごい迫力。お互い相手の話を全く聞いていない感が良いですね！　まあこの状況では、バルジャンは聞く余裕が、ジャヴェールは聞く理由がないわけですが。
　でもだからって首を締めるんだよな…「もう逃げられない」の声がかすれているのが怖いですよまた。
　さらに鎖を拳に巻いて殴ってるんだよな…それ喧嘩慣れしていない人間にはとっさに出てこない発想だと思うんですけど市長様…。

■宿屋の主人〜裏切りのワルツ
　ヘラヘラと軽薄そうに見えてたまに異様な凄みを感じさせる駒田テナルディエが昔から好きでした…良いわあ！
　…新演出のマダムの包丁叩きつけはかなり本気で怖いんですが。
　でもこの夫婦、なんだかんだで仲良いよな。細かいところですごく息が合っているんですよね。
　コゼットを連れて現れたバルジャンに気づいた瞬間、別人のような声で「いらっしゃいませ?」と言うマダムとか。なんかちょくちょく胸を揺すって誘惑してるっぽかったところとか。バルジャンは明らかに嫌そうでしたが。と言うか、ふと振り向いたらすぐそこにマダムがいて思いっきり咳き込んでいたのは流石に失礼ではないのか。
　そしてバルジャンはコゼットに対する声がめちゃくちゃ優しい！
　いつも迷って悩んでばかりだけれど、彼女に対しては完璧な「パパ」であろうとしているんだなあという感じがすごく素敵！

■乞食たち
　アンジョルラス格好良い…！
　歌い出すとまさに大天使降臨！　これは本当に付いていくわ、すごすぎるわー！
　エポニーヌ可愛いですね。本当に可憐という言葉が似合う愛らしさ。まあモンパルナスに対してはナイフ奪って突きつける乙女ではありますが。
　そしてマリウスがものすっごく子どもっぽく可愛い。エポニーヌの「大した本だね」とマリウスの「この本は君の知らないことばかり」で本を取り上げる仕草がそっくり（子どもがいたずらしているようにしか見えん）なため、ちっちゃい子がふたり仲良くじゃれているかのようです。マリウスの認識としては、「可愛い妹のように思っている」なんだろうなあやっぱり。全くこの男は（略）
　あ、でも、バルジャンが襲われたとき、コゼットに手を出そうとしているモンパルナス（多分）から彼女を守ろうとしていたのは高ポイントです。男子として。
　…ああいやそんなのはどうでも良いんだ、マリウスのアホっぷりもアンジョルラスのカリスマも、静かにゆっくりと現れた（歌い出すの、明らかに遅かったですよね）警部殿の圧倒的迫力の前に全部まとめて消し飛んだから！
　すまん若人たちよ、私視点的に比べられないんだもう！
　かぁっこよかったわぁああああああ！！
　いや、もう、本当にひれ伏しそうになりましたから。控えおろう！くらい言っても良い感じでしたから。ゆっくりと周囲を見回す様に「睥睨」という言葉が思い浮かびましたから。
　威風堂々辺りを払う、威厳すら感じさせる佇まいでしたよああもう何度でも言うぞかっこいいー！！！　惚れるー！！！
　……いやそれは違うわ、もう惚れてたわとっくの昔に。失礼。
　テナルディエがですね、逃げた男がバルジャンだと気づいたジャヴェールに、「被害者なしなら帰って良いね」と擦り寄ろうとして、反応なしに「アレ？」と首を傾げ、さらににじり寄って「誰が教えたかご存知でしょうが」と言ったところでスッと振り向かれ、さささささっと元の場所まで逃げ戻って一言呟いたんですね。 「こっわ・・・・」
　全ての観客が内心で深く深く頷いたと思います。ええ、このときばかりは全面的にあんたに同意したよテナルディエ。
　この警部殿怖すぎるわ！！　素敵ッ！！
　あの眼光を正面から喰らってなお口が利けるテナルディエは実は大したものかもしれませんよ。
　挙句につかつか近寄ったかと思ったらテナルディエの背中に片足乗せて「泳がせておいて捕まえてやる」、仕上げに蹴り転がしましたよきゃーっ！
　ちなみに横でうずくまっていたパトロン・ミネットがドミノ倒しに転がっていて可愛かったです。
　あと「仕事に戻れ」の後、警官たちが野次馬連中を追い散らす中に混じって「あっち行け！」と仕切っているガブローシュが可愛い。
　勢いで（いや、わざとかも）ジャヴェールにも「お前もだ！と言って、睨まれて「おやすみムッシュ！』と言って逃げていくのが超可愛い。
　これだけの存在感で場を支配した直後に茶化されるところもジャヴェールの良いところだと思います…いやこの場合、このジャヴェール相手に平然とこんな態度を取れるガブローシュが、親父よりもさらに傑物なんだろうけど。

■スターズ
　格好良いぃいいいいいいいいいい（もう良い黙れ）
　すみません。でもあの強面と低音響く声で「ぶち込むぞ鉄格子」と言われたら、「ぶち込んでください」と言うしかないと思いません？（思いません）
　絶対同僚や部下の中に「警部殿に蔑みの眼差しで見られ隊」とか「警部殿に足蹴にされ隊」とかいう輩がいると思いません？（思いません）
　跪いて十字切ってから軽く腕を広げるのも良いなあ…「見ていてください」って感じが格好良いんだなあ……そして最後にスッと警棒を脇に挟む仕草がまた素敵でもう…私はどんだけ語彙が少ないんだ格好良いしか言ってないじゃねえかと今自分を殴りたい気持ちですが、とにかくひたすら素晴らしかったので開き直ります。
　素敵だった！！！

■ABCカフェ〜人民の歌
　アンジョルラス格好良いわああああ！　口を開けば空気が変わりますよ。本当に見事な革命の大天使様ですわ素晴らしい！！
　この人が口を開いたら黙って拝聴するしかないですよね。
　そしてカリスマなだけに仲間たちとちょっと距離があり、なかなかに厳しいです。
　グランテールがテーブルの上に飛び乗って「こいつはまるでオペラ」とふざけているとき明らかに「こいつ何をしやがるんだ（こめかみに青筋）」的な顔をしていまして、馬鹿がいつ蹴り落とされるかとハラハラしました。まあもっと効果的に止めてくれましたけど。
　酒瓶を横からパシッと取った瞬間、シーンとなるんだなあ。みんな気まずそうな顔をしているし。
　…で、そこへ恋バナをねじ込めるマリウスってすごいですね。あのカリスマと同レベルの色ボケかぁー。考えてみれば原作でもマリウスはアンジョルラスのカリスマに引きずられない奴でしたが、そういう問題ではないな、きっと。あと歌い出すと「聞いてやれよ！」という声がしたんですがあれはグランテールですよね？　こいつはこいつで主に悪い意味でただ者じゃないですよね。
　しかしマリウスの色ボケソングに対する拍手の方が先のアンジョルラスの演説に対するそれよりも大きかった気がするんですが、それで良いのか若き革命家諸君？ 　聞かされているリーダーは明らかに怒っていますしね。ああ、後ろ姿がイラついているよー、「マリウス、分かるけれど」が「言いたいことはそれで終わりだな」に聞こえて、一発くらい殴りに行きそうな迫力だよー。（笑）　このお方の場合、下手に直接的にどついたりするより冷たい目で睨んだりする方が効果ありそうですが。それやられてまだアホな真似を続けられるのはグランテールだけだよ…。
　で、やっぱりこの人は完全に「人民の歌」が聞こえている人ですね。大天使様ー！　いやー格好良いわあ。
　ところでようやくコンブフェールとクールフェラックが分かるようになってきたのですが、コンブフェールがアンジョルラスより長身で格好良く、クールフェラックが元気いっぱいな感じで可愛かったです。

■プリュメ街
　コゼットに過去を隠しているバルジャンが、すごく辛そうで泣けます。
　うん、お嬢さん、気持ちはすごく分かるけどそれは聞かないであげて。パパも「実はパパは前科者で逃亡中の身で、名前も偽名なんだ。でもお前とは血縁も何もないから、いざというときもお前の傷にはならないから安心しなさい」とは言えないのよ…となだめに行ってあげたいくらい。
　でもまあ、これだけ何もかも秘密を通していたらあからさまに怪しいので、コゼットだって「何かよほど後ろ暗い事情があるのでは」くらい思いますよね。
　ヤンバルジャンって、コゼットに対してだけは必死で「完璧に立派なパパ」であろうとしてきたのであろうところが良いです。出会った時のものすごく嬉しそうな声といい、そんな娘に実のところ完璧どころかボロボロな自分を隠し続けなければならない苦痛といい、ああ泣ける。
　そしてそんなパパさんの懊悩に対する恋する若人の能天気さよ。バルジャンはマリウスに娘を託す前に一発くらい殴って良いと思うの。というか私が殴りたい。（やめろ）
　コゼット出てくるの早い！（笑）　マリウスがひとりで「ああ君の名前も知らない」と言っている間に飛び出してきて、後ろを通り過ぎたものだから彼が気づかず、咳払いして振り向かせるのが可愛い！　いやあ、結構お転婆ですかコゼット。
　テナルディエ、エポニーヌへの「このアマなめるな」がやけに怖い声で、やっぱりこの人…と思わせられるところが良いです。好きだわ駒田テナ。
　倒れたエポニーヌをコゼットが助け起こしたとき、エポニーヌがすぐに離れてしまった気持ちを想像すると何とも…。コゼットは何か気づくかもしれない（今の演出の彼女ならあり得る）けど、マリウスは無理だよなあ、やっぱり。

■ワン・デイ・モア
　すーばーらーしーいー！！！（どんどん語彙が貧困化しております）
　超今更ですけど、このシーン最高ですよね！　何度観ても魂が震えますよ。
　アンジョルラスの「嵐の日まで」、最高です。彼はここでバルジャン・マリウス・コゼット・エポニーヌと個人的でミニマムな物事に思い悩んでいる人々の独白から一気に空気を変える必要があるわけですが、実に見事です。私はアンジョルラスには歌に要求する部分が大きいのですが、素晴らしい。すみません偉そうで！
　と言うか、アンジョルラスの声が圧倒的な勢いでぶつかってくるもので、掛け合いで入るマリウスの影が薄い薄い。おお、これは青ラベルCD以来のマリウスモブ化の危機！（註：青ラベルのこのシーンは、アンジョルラスの声量がありすぎてマリウスの声が注意していないと聞こえないのです）
　が、がんばってー！
　あと大天使様、拳を突き上げる仕草、お好きですね。しょっちゅうなさっていますが手足長いからものすごく映えて絵になるんだわこれが。いやー上原アンジョルラス本当に格好良いなあ！
　そして群衆の中にゆっくりとした足取りで混じっていく警部殿が素敵。おかげで変装しているのに一目で分かりました、でかいからかもしれないけど！
　ごめんアンジョルラス、あなたもものすっごく格好良いとは思うけど、私警部が出てきたら自動的にそっちに視線が固定される仕様になってて！（馬鹿） 　はぁー素晴らしい…！

■バリケードを築く
　アンジョルラス本当に格好良いなー。もう感想これだけで良いんじゃないかなー。
　マリウスがエポニーヌと話しているとき、はけていくアンジョルラスが声をかけていたのですが、その声が微妙に怒っていると言うか厳しい調子に聞こえまして…
「君はこんなときにまた女に現を抜かしているのか」ってニュアンスですかねこれは。マリウス、リーダーの中で君の立ち位置がだいぶあかん感じになっていないかね？

■オン・マイ・オウン
　だからバルジャン、いきなり侵入してきた不審者だしそもそもの状況が状況だしでいっぱいいっぱいなのはすごく分かるけど、反射的に掴みかかるのは人としてどうなのかと。しかしこんな乱暴な真似をしても「気持ちは分かる」と素直に思えるヤンバルジャン、良いなあ。
　しかし彼はマリウスの手紙（盗み読み）の「死ぬのは辛い」のくだりに一番反応するのが良いですね。娘の恋人云々よりもそこに出てきた「死」に反射的に忌避感を持ったという感じで、死に向かおうとしている若者をとにかく止めようと考えてとっさにバリケードへ飛んで行ったのかな、と思わされました。やっぱり優しくて甘くて、行動は衝動的なバルジャン…良い。
　「坊や」と男の子に間違えられて、長い髪を見せて女であることを主張するエポニーヌの乙女心がほんといじらしくて不憫。ああ、バルジャンもマリウスとは違う意味で朴念仁だろうしなあ…。というかこのときのバルジャンはそれどころじゃないしなあ。
　オン・マイ・オウン、つくづく泣けます。エポニーヌがほんっと可憐で儚げで、つーかこんな可愛い子をどうして男と見間違えるんだマリウスもバルジャンも。いくら男装していたって無理があんだろお前らの目は節穴か。節穴だな。
　バリケードに向かっていくエポニーヌの後ろ姿が、何だか巨大な化け物に飲み込まれていくようで、この先に待ち受ける無慈悲で残酷な運命そのものに見えてこれまた毎度泣けます…。

■バリケードのジャヴェール
　グランテールの「痛い目に遭わせてやろう」に対し、隣にいたアンジョルラスが胸の辺りをつついていたように見えたんですが何あれ。どういうこと。
　いやそんなのはどうでも良くてだな、やっぱり吉原ジャベは怖くて素敵ですー！
　上原アンジョルラスはジャヴェールが偽情報を教えようとしているとき、隣に座って聞いていて、スパイの正体がバレた瞬間とっさに自ら飛びかかるようですが、今回心から「あんた良い度胸してるな」と思いましたとも。
　アンジョルラスも結構体格良いけどジャヴェールはこれだぜ？　下手に飛びかかっても余裕で弾き返されそうなんですけど！　しかもちゃんと取り押さえることに成功しているでやんの、やるなあリーダー。カリスマなだけでなく腕っ節も立つのか、無敵だな。
　…しかし、コンブフェール辺りから見ると、ここまで躊躇なく自分から危険人物に近づくリーダーは、かなり困ったものなのではないでしょうか。（笑）　多分、しょっちゅう似たようなことをやって「頼むから自重してくれ、君に何かあったらどうするんだ」とか説教されてる。強烈なカリスマに率いられた集団は強いけど、そのカリスマが消えたら一気に崩れる脆さも内包しているのだよ。何がまずいって、アンジョルラスは真性の天然だからそういうことを全く自覚していなさそうなところが…ほら馬鹿がまた話を作り始めたぞー。
　そしてやっぱりジャヴェールは怖い。
「好きな時に撃て！」で後ろから押さえ込もうとしている青年たちを三人ほど振りほどいてずんずんずん！と前に出てくるの、マジ怖い。下がらなかったアンジョルラスに「偉い！」と言いそうになりましたよ！（笑）
　しかし、今回はアンジョルラスも前には出なかったので、やっぱり怖かったんじゃないかなー…腕を広げて後ろの仲間たちを抑えるような仕草をしていたんですが、どっちかと言うと彼らを「庇っている」仕草に見えたしなー…だとしたらそれはそれで、立派なリーダーですはありますね。この場合一番危険なのはリーダーのあなたですけどね。

■恵みの雨
　・・・・・・・・・（滂沱）
「これでいいの」と言いながら、泣きじゃくるマリウスの腕を安心させようとするかのようにぽんぽん叩くのがもう本当に泣けて泣けて。どんだけ健気なんだよこの子…マリウス貴様もう理解しろとか無理は言わないからせめて一生忘れんじゃねえぞ！！（毎度思う）
　まあ、渡された帽子を手にその場に突っ伏して泣き崩れていたし、舞台版の彼にはその点心配はないと思うんですけどね。
　あとグランテールが抱きついてきたガブローシュをぎゅっと抱きしめてあげていたの、優しいなあ。しかもその後、うずくまったままのマリウスを起こして座らせて、横に座って慰めていました。
　…これ、昔アンジョルラスが同じことをしていたのを見たことがあるぞ。坂健アンジョルラスは優しかったなあ。間違っても落ち込む青年の目の前に銃床ダンッ！とかやりそうになかった（笑）
　あ、でも、今回はグランテールがその位置にいるため、マリウスではなくこっちに対して「お前も戦え！」と言ったのかもしれませんが。
　で、だ。そのアンジョルラスですが。こいつ、明らかに、「彼女が最初」と言い出した時点でエポニーヌの死を士気を高めるダシにしようと考えていましたよね？
　周りの仲間たちの顔を見ながら言っていましたもんね？ 　少女の死という衝撃的な事態に仲間が意気消沈してしまうのを防ぐためというのもあるんだろうけど、それより積極的な意図があったとしか思えなかったんですけど。「戦おう彼女のために」「死を無駄にしないぞ」…この流れ、絶対計算して誘導しただろ！　カリスマ怖い！

■その夜
　「何てことだ！」怒ってますなー。割と感情的な者同士、激しい対決再びです。ジャヴェールがバルジャンの手をバシッと叩いて払いのけるのは演出なんでしょうか。いいわー。
　「殺せ今すぐ」で両手広げて迫り、「俺を逃せばまた対決だ！　さあ！　さあっ！！」とぐいぐいぐい！
　うわあああ！
　こっちが悲鳴上げそうになったわ！
　バルジャンの方も、襟首掴まれた状態から二の腕を掴み返して押し返しております。ああ、ヤンバルジャンは「ここでようやくジャヴェールを正面から見返せるようになった」感が良いなあ。迷いに迷い続けながらもここでジャヴェールを逃す決断をしたことで初めて対等の位置に立てたと言うか。
　そしてこの場合、揺れに揺れていたバルジャンがその決意に至る後押しをしたのは、「バルジャンはこの絶好の機会に自分を殺すはずである」と信じ込んでいるジャヴェールの態度（と、それを支えている彼の揺るぎなき信念）に他ならなかったということになるわけで、うん。良い。
　…またもどこから自分内妄想かよう分かりませんが、このふたりはそうであってしかるべきだと思うわけですよ。コインの裏表だもの。
　背中を向けて両手を上げたままゆっくりと出ていくジャヴェールの心情を想像すると、本当に何とも言えません…短いシーンなのにたまんねえ…。

■ドリンク・ウィズ・ミー
　やっぱり「少し休め」の声だけすごく優しいアンジョルラス。そして拒もうとするマリウスの手からそっと銃を取り上げる…その優しさをさっき彼が死ぬほど落ち込んでいたときに発揮してやれよリーダー…。いや思いっきり攻撃されているときに遊ばせておくわけにはいかなかったのは分かるけど。
　アンジョルラス、グランテールの「偽りじゃないか」に首を横に振っているんですね？
　「違う、偽りじゃない」と言いにわざわざバリケードを降りて来たわけですか。うわー…。
　あんまり絡みがないのかと思っていたら、このふたり、やっぱりじんわりと良いなあ。何言ってんのかなあ私は。

■彼を帰して
　何度も眠るマリウスの方に手を伸ばしながら歌うのがすっごく泣ける…。
　何だか本気で「我が子」と言っているように聞こえたのですよ。「コゼットのために彼女の愛する男を助けようとしている」というのがここの彼の本音のはずなんですが、マリウス自身を見て「ああ、この子を救えるなら私は死んでも良い」って本気で思っているように見えたのですよ。
　うわあー！ 　ヤンバルジャンは本当に泣かせてくれますね。素晴らしいわ…。

■最後の戦い
　ガブローシュの死にすごく衝撃を受けている感のあるアンジョルラスが何とも泣けます。まあ仲間には見せちゃいけない姿なんですが（グランテールは構わん）、しばらく俯いているのが胸に迫ります。
　グランテールの方は、そちらを見ずに受け取ったガブローシュの遺体を整えてあげているのがまた何とも…。
　そしてマリウスが撃たれたとき、降りてきたアンジョルラスにグランテールはバリケードを指して何か言っていますね、これ前も見たけど何を言っているのかとても気になる…。それに対してアンジョルラスは、グランテールの頬に両手を触れてからバリケードの上へ。
　…ねえだからそれ何なの。何があると言うの君たちの間に！（笑）
　アンジョルラスが撃たれたとき、「アンジョルラース！！」と絶叫していたのはグランテールですよね？
　それとフラッシュが激しくてよく見えなかったけど、グランテールはやっぱりゆっくりめにバリケードを登って行った気がする…あーもう良いや、さっきのは超気になるけど泣けるから良いや！
　バルジャン、やっぱりすごく辛そうに立ち止まってから逃げていくんだ…泣ける…。うん、他の人はもう間に合わないから、そこは迷わずその子だけでも助けてあげて良いのよ！と言いたくなります。
　で、入れ替わりに飛び込んでくるジャヴェールは、これは明らかに怒っている様子。バルジャンの名前を呼ぶのではなく、吠えていました。雄叫びって感じでした。怖い…。

■下水道
　うん、駒田テナルディエはこのヘラヘラしているように見えて妙な凄みがあるところが良いんだー。怖いわー。
　過去に何があったんだろうかと思わせるテナルディエ。考えてみれば原作設定では彼には戦場経験があるんでした。火事場泥棒やってたけど。
　バルジャンに気付いた時の「バルジャン！　ジャン・バルジャン！　世間は狭いねえ！」に続く笑い声がすっげぇ怖かったよー。好きだなあ。

■ジャヴェールの自殺
　パリのスラムに現れたときは思わず「大魔王降臨」とキャプション付けたくなった警部殿が、見る影もなく憔悴しているのが泣けるわけで。
　バルジャンはジャヴェールが現れた時点では疲れ果てたように座り込んでいるのですが、「譲れ！　ジャヴェール！』と迫るときは（そう、バルジャンの方からぐいぐい詰め寄るんだ）ものすごく力強くて、これはとっさに引いてしまうかもという迫力がありました。
　ヤンバルジャンはこのとき初めて本当の意味で「強くなった」ように思えます。ずっとずっと悩んで迷って揺れ続けて、それでも実は折れることなく自分の真ん中にあった芯を、このときようやく確信できた、という感じでしょうか。
　そしてそんなバルジャンと反比例するように自分の道を見失っていってしまうジャヴェールが泣けるんだよ！
　基本、怒っているように見えます。とっさに引いてしまったことを、「あの男に（信念で）負けた」と思ってそんな自分に怒っている感じかな？
　まあジャヴェールなのでこのときの絶望も怒りもバルジャンではなく自分自身に対するものというのは基本であろうと思います。
　そんな割と激しい感じの「怒りの歌」から、「星さえ凍る・・・」で狂ったような笑い声を立てたのが怖くて素晴らしい！　なんか本当に「キレた」って感じで、ここでついに壊れた感が！　ああああああ！
　飛び込む直前に服装を整えるのもまた、乱れに乱れた心を何とか立て直そうとする行為に見えますし。ああ、思えば旧演出のジャヴェールはここで髪が乱れるんだった・・・常にストイックにきちんと束ねていた髪が、うわああ…。……あのしっぽ復活しませんかね？（何だこの流れ）
　いや、妄言はともかく、素晴らしい！　です！

■カフェソング〜バルジャンの告白
　マリウスの歌すっ飛ばしてバルジャン行くぞ。すみません。
　バルジャンがね、もう本当に本当に辛そうでね！
　「会えば別れが辛い」って、今すでに無茶苦茶辛そうですよパパ！　泣ける！　いや、半分くらい泣きかけている！
　…もうここまでくると脅迫ですね。バリケードや下水道での大活躍が嘘のように老け込んだ爺様に、この顔と声で「頼むよ」と言われて、断れる奴は人間じゃないわ。いかなヘタレボンボンもといマリウスでも腹くくって全力でコゼットを幸せにするしかないですよ！　がんばれよー！

■結婚式
　ウェディングケーキをつまみ食いして睨まれたテナルディエ夫人が、もごもご声で「おいしおすえ?」。絶対外さないよなこの辺は！
　そしてマリウスとコゼットが出て行った後、お盆を落として上を指してごまかしたテナルディエは、音楽を指揮しながらぼそっと「んなわけねえだろ」と呟きました…。好きだ…。
　あとやっぱり最後の笑い声が怖い！　こいつ本当に金のためにどんな外道でも平気でやりそう！　…原作のテナルディエはそういう輩でしたね、いやあ良いわあ。

■エピローグ
　ふふ、ふふふ、ジャヴェールが死んだら後は割と冷静になって流して観てる（最低）私が、ここでここまで泣けるとはなあ！
　ちくしょうやってくれるぜバルジャン！（全体的に酷すぎる）
　ヤンバルジャンはここで本当に消え入りそうな声を出しているのですねー。
「夢にはコゼット来て・・・」で密かに笑うところと言い、全力でこっちの涙腺を破壊しに来やがってこの野郎！
　コゼットが現れたとき、「ああ、この人は本当に救われたんだ…良かった…」とすとんと胸に落ちたんですよ。召された後の司教様よりもここでそう思いました。ずっとずっと苦しみ続けていたからこそ、その罪深く悩み多き人生を肯定する象徴として彼女が来てくれたことが本気で嬉しかった。この世のものではないかのように神聖で美しい光景でした。涙、ぶわっっ。
　そしてその救いを導いたのは、悩み苦しみながらも決して諦めることなく、ただひたすら正しい人になろうと必死に足掻き続けて来たバルジャン自身の歩んだ道なのであって…ぶわわわっっ。
　あーーーー…ここでここまで泣けたの初めてかも…。素晴らしい。何度でも言うぞ、素晴らしい…！！
　司教様！　私の感動の分もしっかり抱きしめて差し上げてくださいませー！！
　それとマリウス、コゼット、何が何でも幸せにならなきゃ私が承知しねえぞ、あんたらふたりの未来にはこれだけの人間の命と愛が託されているんだからな！と、もう胸倉掴んで詰め寄る勢いで毎度願っているわけですが、今回パパがこれなのでいつもに増して思いました。はぁー、泣ける。
　
■カーテンコール
　一転してスッゲェ元気そうなバルジャンがまた良いんだ。（笑）
　で。まずキャストが順に礼をして一旦はけて、二度目に出て来たときですかね。
　アンジョルラスとガブローシュが遊んでいて可愛かったのです。アンジョルラスに駆け寄って行くガブローシュ、腕を広げているアンジョルラス、その胸を叩くガブローシュ。
「ほーら坊や、高い高いしてやろうかー？」「子ども扱いすんじゃねえ青二才！」以上、脳内アテレコ。
　三度目。ええと、もうちょっと色々遊んでいたんだけどあれは何だろう、「高い高いする？　しない？　どうしよっかなー？」「しねえっつってんだろ！」以上、脳内アテレコ。
　何だ君達は仲良しか。可愛すぎるじゃねえかこの野郎ども。
　はけて行くときジャヴェールがリトルコゼットをエスコートしてあげているのが可愛いかったです。ラストのときは彼女を三回高い高いしていた警部殿、マジ可愛い。
　一番でっかい人が一番ちっちゃい子を可愛がっている！！　たまらん可愛い！　語彙が貧しい！！
　あ、ラストではグランテールとアンジョルラスも仲良ししてましたね。何だろう、グランテールの方がアンジョルラスの手を引っ張って「一緒にやろう」と誘ったように見えましたが、ふたりで投げキッスをしてくださったんですがそれ良いの？　アンジョルラス的に良いの？（笑）
　ファンとしてはもちろん絶叫もので大歓迎ですけどね良いぞもっとやれ！（おいこら）
　二階席なので立つ人はあまりいないかなと思ったのですが、ならば私が率先してやってやろうと、もう思いっきり立たせていただきました。ブラヴォーも叫んで参りました。周りでも結構スタンディングは出ていましたね！　上から見えた限りでは一階席前方はほぼ総立ちでしたぞ。そりゃ立つよねー！
　いやー、本当に素晴らしかった。

　ヤンさんのバルジャン、良いなあ。ものすごく感情移入できる。個人的にすごく好きです。そして滅茶苦茶泣かせてくれますよねちくしょうー！　最高だったわー！
　超ごつくて怖くてど迫力の吉原ジャヴェールも良いなー！　前に見たときもでかくて素敵と思ったけど、さらに進化していらっしゃいませんか。目の前に立たれたら泣きそうな圧倒的威圧感、最高すぎる。さらにものすごく怖いだけに崩れたときの衝撃ったらないですよ。川口ジャベもものすごい好みだったけどこれはこれで！　格好良い！！
　あとアンジョルラスが本当に素晴らしいカリスマぶり！　おおお革命の大天使様…！　力強くてなおかつ華があって、歌が素晴らしくて、語彙が貧困で申し訳ありませんが何かもう、本当に、信じられないくらい格好良かった！　ここまで強烈なアンジョルラスは初めてかもしれない、これはすごいよ…将来ジャヴェールになれそうなアンジョルラスだよ…（何その評価）
　エポニーヌも良いなあ。この蓮っ葉ぶっているけど全身から滲み出る可憐な乙女オーラなんでお前は気づかねえんだマリウスこのボンクラがと思いつつ、可愛くていじらしくてたまりませーん！
　…自分がどの辺のキャラクターに注目しているのか分かりやすすぎる。今に始まったことじゃないけど。
　でも、本当に良かった！　今回２回しか観られなくて残念だったけど、その分堪能し尽くしたわ！
　素晴らしかった！ 　次来たときも観まくってやる、と今から決意しております。レミゼ最高だー！
　お読みいただきありがとうございました。

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