アイーダ ２００４年６月３日（木）夜公演１８：３０〜
大阪ＭＢＳ劇場 二階Ｃ席
アイーダ
ラダメス
ゾーザー
ファラオ：濱田 めぐみ
：阿久津 陽一郎
：飯野 おさみ
：岩下 浩
アムネリス
メレブ
アモナスロ
ネヘブカ：森川 美穂
：山添 巧
：川原 洋一郎
：今井 美範
＜男性アンサンブル＞
敖 強 朱 涛 広瀬 幹夫 齋藤 翔 竹原 大祥
影山 徹 吉元 和彦 川東 優希
＜女性アンサンブル＞
村井 まり子 遠藤 瑠美子 加藤 久美子 井上 麻美
梅原 美穂 田邊 杏奈 団 こと葉
最近らだやんのヘタレっぷりが可愛くなってきたんですがこれって女としてマズくないでしょうか。あの男、少なくとも男としてはかなり最低の部類に入ると思うんですが。
……ロビーが『マンマ・ミーア！』歓迎ムードでいっぱいになっております。私もとても楽しみですが、その反面財布の中身が恐ろしいことになりそうでもう……いいけどね。
後一週間遅ければ日本語盤のＣＤが買えたなと思いつつ、レッツゴー。ところで、『マンマ・ミーア！』の日本語盤は出ないのでしょうか？ だいぶ前から心待ちにしているのですが。
■愛の物語
ああああ、アムネリス歌いいですね〜。かっこいいｖ 歌いながらはけていくときのマントのなびき具合までかっこいいですｖ（細かい）
と言うわけで、ここはまあ、何も言うことがないのでした。
■勝利微笑む
濃ゆ〜い阿久津ラダメス、再び。相変わらず派手なお方。しかしこの人は本当に明るいですね、心の底から冒険好き。
そして、地図の間違いを見て「これは違うぞ」と結構厳しい口調で注意していたのを見て、少し前から姉妹で意見
が一致している「阿久津ラダメス＝冒険マニアの地図フェチ」説がにわかに現実味を帯びてきたように思います。
「ほら見てくれこの地図！ 僕が作ったんだ、さすがにこれだけ測量するのは大仕事だったぞ！！」
「………作ったの？ 自分で？」
「え？ やるだろ普通、川に沿って歩幅揃えて歩いて長さ測ったり、影の長さで高さ計算したり……」
「やりません（キッパリ）」
「ええっ？！ そんな！ この歳まで信じてきた世界ががらがらと音を立てて崩れていく！！」
「（アホかこいつは）………アムネリス。あなたの婚約者って変わってるわね」
「（アホよねこの人）誰のことかしら？ あなたの恋人でしょうアイーダ」
………ごめん。
■あの日は遠くに
何か……アイーダをいじめる（笑）ラダメスが、悪っぽさを着実に増してきてるように思うのですが。ものすごい嫌味で。仮にも主役のひとりが、悪になってどうする気ですかね？
しかし、阿久津ラダメスは恋愛経験があるかどうかは別にして、女性経験はあるでしょうね。絶対そうでなければあり得なさそうな雰囲気を感じました。具体的にどうとは言えませんが乙女として。
ところでアイーダ、この席（２階の後ろから二列目）までこする音が聞こえるというのはちょっと……らだやん、相当痛いと思います。耐えろ、それが男の生きる道だ……（意味不明）
■ピラミッドを建てよう
おやっさんかっこい（お前は本気でいい加減にしろ強制終了）
まあ、その辺はもう何回書いたか分からなくなってきたので放っておくとして、前から持ってはいたささやかな疑問でございます。
えーとですね、このシーンで、ゾーザーは密告者がいることを明らかにし、粛正させておりますね。露骨に殺したと思われる演出になっています。……が。
ラスト近くの裁きのシーンで、ファラオはラダメスに「ゾーザーを信頼していた」というようなことを言っています。まあ、でなきゃその息子と跡取り娘を結婚させはしないから当たり前なんですが、じゃあこのときの「密告」どうなったの？
密告だけなら、証拠がなかったとか密告者がファラオの覚えめでたくなかったとかで信用されなかったのかも……ですむのですが、 しかし、たとえ信じなくてもそんな話を聞いた直後にそいつが死んだりしたら……うまくごまかして病死か何かに見せかけたとしても、普通不審に思わんか？ 逆に密告に信憑性を与えてしまうのではないでしょうか。
にも関わらず、ファラオはどうにもごまかしようのない事態に陥るまで（というか、ゾーザーが自滅するまで）その陰謀に気付いていなかった模様。
……ん？ そういえばそもそも彼の陰謀がバレたのは何でなんだ？ アイーダとラダメスは関係ないよな？ ラダメスがしゃべったのか？ ここ、結局どうなってるんです？
……いや、それはともかく、いずれにしてもファラオが「統率力を失って」いたのは客観的事実のようですね。大臣は集団で踊ってるし（文字通り）、 将軍は単なる冒険好きの坊やだし、この国の行く末、本気で大丈夫か。次期女王様の双肩に全てがのしかかりそうなんですが……まあ、彼女なら大丈夫ですかね？
■私は知っている
だから、連呼するなと………（笑）。
濱田アイーダの場合、アレですね。歌うメレブの口をがっしと押さえ込んだり、本当にやってくれそうですよね。
「黙りなさい〜♪」（口塞ぐ）
「ほ、ほうひょはま〜♪」（訳：「王女様」）
「それを言っては駄目〜♪」（口の両端に指引っかけて左右に引っ張る）
「ほ〜うれふ〜♪」（訳：「そうです」）
「黙れっつってんだろうがこのアホが！」（拳で殴打）
………これくらいやれば、メレブも黙ると思うんですけどね。どうでしょ？ ちょっとだけ、見てみたいんですが。いや、意地でも言うかな、こいつなら（どうでもいい……）
ところで関係ありませんが、私はずっと山添さんのお名前を「たくみ」さんだと思いこんでおりました。大変失礼をいたしました。でも、この字で「いさお」さんとお読みするのは珍しいですよね？（どうでもいいってば）
■お洒落は私の切り札
アムネリス可愛いｖ 私何だか毎回こう書いてますが、いいですね〜ほんとにｖ 自然に「女王様」な雰囲気がありながらどことなく庶民的な辺りが……なんて言うか、 二十年くらい前の少女マンガに出てきた主人公のライバル役。美人でお嬢様でバレエ教室の女王様、 てなキャラ（註：たまもは実際にこういう設定の作品を読んだことがあるわけではありません）。
……まあ、そういうキャラクターは大抵性格が悪いことになっているようですが、アムネリスの場合は本物のお姫様で天然なので嫌味が全然無い辺りが好きですね。 可愛いわー。ファッションショーに本気で嬉しそうに「きゃーっ」なんて歓声上げるし。私がアイーダなら、やはりこちら（もうほんとにいいかげんにしろ）
■晩餐〜儚い喜び
やっぱりファラオ様渋すぎると思います。今にもポックリ逝っちゃいそうで、ある意味設定には合っているのかもしれませんがいくらなんでも……て言うか、このファラオならゾーザー、本当に毒殺までする必要はないですよね（コラ……）
ところでラダメス君、「玉座に座って……」の台詞の前、やや不自然に間が空いたのですが、ひょっとして台詞忘れかけました？
■お洒落は私の切り札リプライズ
ああ、アイーダとアムネリスはほんとお似合いよねぇ……ではなくて、らだやん（あっこの呼称久しぶりかも）ですな。しかし本当に変わり身の早い男よのう。
まあ元から分かっていたことですが、婚約者ダシにして他の女を口説きに来た上、都合が悪くなるなり黙って逃げる辺り、なかなか根性入ったダメ男ですね。 アムネリス様、あなた様が悪く思う必要は欠片もありませんわ。むしろ、こんな男殴って良し！ あなたにはその権利がございます！！
■ローブのダンス
メレブが無理矢理アイーダを中央に引っ張り出すのが実にナイスですわー。あの決然とした表情が好きですわー。
アイーダの苦悩もいいですねｖ 本当にどんどん情感豊かになってきていて素敵です。そしておそらく、この時点では彼女の悩みの中にはラダメスは入ってきてない……（笑）
いや、いいです。ラダメスはもう（おい）。かっこいいなあ歌ｖ
■何かがおかしい
しみじみと思う。屋外でいきなりキスなんかして、バレないと思う方が間違っているぞラダメス。父ちゃんが何もしなくても、誰かが御注進してくれることでしょう。
本当に、もう少し自分の立場ってものを考えて行動しなさいね。知ってる？ 脳味噌ってね、使わないといっくらでも錆びるんですよー、 大学入試（正確にはセンター試験）が終わった瞬間数学を忘れ、今となっては二元二次方程式の解の公式すらおぼろげになってる私が言うんだから間違いありませんぜ。……え？ それはお前がアホなだけだ？ そうねえ……（遠い目）
ここでアイーダが（あ、今回は歌詞ちゃんと歌っておられました）「愛のために全てを捨てて悔いはしない」と言うのが意味深……なのですが、考えてみればこの時点でアイーダは既にラダメスに本気だったのでしょうか？ いまいち、よく分からないのですが。
■迷いつつ
色っぽいですね。て言うか、やっぱり濃いですね。しーみじみ。
しかし、熱く愛を語っていたと思ったら「ヌビアの王を捕らえました」の報告に大喜びするらだやん、君はぜーんぜん「過去の罪から解き放たれて」ないぞ！！ 己を顧みて口を利きなさい愚か者。「それは変えられない」って言うんだったら何の意味もないだろーが、アホ！！ 久し振りに真剣に腹立ちましたね、この男は……
アイーダ、言ってやれ。その権利が君にはあるぞ！！
■神が愛するヌビア
かっこいいぃいい〜………というわけで、前シーンとこのシーンの繋がりを考えれば、ここはラダメスが振られたと受け取って何の不自然もないなと再確認してきた次第です。 ごめんならだやん。それにしてもアイーダはきれいでかっこいいわねぇｖ（最近全てをこれでごまかそうとしている）
■どうしたらいい
いいですねー、森川アムネリスだとラダメスが三重唱からそれほど浮かない（比較的、な）ので、良い感じです。
しかし歌詞を聴いていると、本当にラダメスは自分の心情だけを歌っているのですねえ（笑）。この中で本当に「愛のために全てを捨て」たのは彼だけだと思うと、エゴと愛の差って難しいんだなと思いますね。
■人生の苦しみ
牢獄での会話。アイーダがラダメスからもらった、通行証になるらしいお守り（将軍としての特権か何かなのか？）を見せて「これがあるから通れるわ」と言ったとき、メレブは「まさか、ラダメス将軍から？」と言いますよね。これ……わざと？
アモナスロに聞かせるため（そしてアモナスロの口から「別れろ」と言わせるため）に、わざとラダメスの名を出したようにしか思えないんですよー。メレブ、さすが「作戦参謀」と呼ばれるだけあってやるなあ。この辺の心情、かなり妄想湧いてます。……ごめんなさい。
あ、歌はもう言うまでもないですｖ
■この父にしてこの子あり
以前から何度も書いた気がするけど、ラダメスのアホっぷりを見るにスパイなんかいなくてもいずれこいつらのことはバレ……ま、いいけどな。
しかし、ゾーザーは「アイーダ」という名前まで把握していたわけですね。それがヌビア王女の名前と同じだということに、気付いていたのかいなかったのか気になっています。 王家の人間の名前くらいは一通り分かってそうなもんだと思うのですが、だとすると「もしかして」という発想はなかったのかしら……。
ちなみにアイーダがヌビア王女だと知った場合、私なら人質として使いますが。 メレブは「あなた様の命はないでしょう」とか言ってたけど、殺すよりその方が効果的でしょう。でなかったら、ヌビア支配のための傀儡にするかな？ まあ、アイーダはそんな利用の仕方を許すような女ではありませんがね。
ゾーザー様はどつき合いになったら弱そうなところが結構可愛いですｖ（らだやんでっかいからさ……）
■ラダメスの手紙〜私は知っているリプライズ
だからお前はこんな手紙書いてるからバレて（もういいってば）
しかし……アイーダとアモナスロを逃がすときの問題なんかではまだ、妄想力を働かせていろいろとその心理を憶測する余裕もあるのですが、 この辺の彼の行動はもうどこから見ても「なーんにも考えておりませんでした」という結論しか出ませんな。あほー。ばーか。（ファンの方ごめんなさい……でもファンには謝るけどらだやんには謝らんぞ私は）
それに対してメレブの方は、色々と湧きますのよこれが。ほほほ……
■星のさだめ
やっぱり阿久津ラダメスだとちゃんと首筋に……いやその。濃いよね、ほんと。しかしこのシーンは本当に雰囲気がきれいだなあ。
で、素朴な疑問。ラダメスはアイーダに「国に帰れ」「桟橋に船を用意する」と言うのですが……結局、どういうお膳立てをしていたのでしょうか。考えてみれば彼はこの時点でアイーダの素性も彼女がヌビア王救出を目論んでいることも知らなかったはずですが……。
しかし、そう言えば結婚式で「ヌビア王が脱走した」という報告を聞いた時それほど驚いた様子はなかったなあ。予想してたのかなあ。 承知の上で脱走のお膳立てをするつもりだった……のなら、もうちょっと上手く根回しってものが出来ると思うんだが。いまいちこの辺がよく分かりません。
■真実を見た
あのドレスはやっぱり何か間違っていますね。ディズニーのミュージカルってこうなんでしょうか。
『ライオンキング』でもほら、全体的にはあれだけ素晴らしくて面白いのに、ただひとつ誰もが首を傾げる不可思議な演出があったじゃないですか。 あの、雌ライオンの涙……アレと同じ空気をアムネリスのウェディングドレスに感じてしまう私は間違っていますか？ ファンに石を投げられますか？ （しかし、どっちのファンに？）
ところで、アムネリスはあのふたりの話をどこから聞いてたのでしょうか。何となく、彼女はこの時アイーダの正体に気付いたのではないかという気がするのですが……いかが？
■桟橋
どう見てもアイーダたちをちゃんと逃がそうとしていないラダメスを見て、彼はひょっとして彼女と一緒に破滅したかったのではないかという気がしてきた私。意識していなくても、無意識にそういう願望があったのではないかと。
いや、だってね、本気で彼女たちを逃がすつもりがあるのなら、とにかくさっさと船に乗せてもやい綱切ると思うのですよ。 別れを惜しみたい気持ちは分かるけど、少なくともゾーザーが現れた時は自分が彼の前に立ちふさがって「早く行くんだ！」と叫ぶのが男の道（？）でしょう。違う？ どうしても別れたくないなら、自分も一緒に船に乗っちゃえよ。
にも関わらず彼は、いきなりアモナスロだけをゾーザーと対峙するのをメレブに任せ、自分はアイーダを抱き締めるだけ。お前結局、何がしたかったんだ？
そして、アイーダもまた本気で逃げるつもりがないような。「彼にお別れが言いたいの」なんて脳天気なこと、言ってる場合じゃないですよね。
………まあ、もういいんですけどね………こんなやつらに巻き込まれたメレブが哀れだよう。
■裁き
相変わらず今にも死にそうなファラオ様でいらっしゃいますが、毅然と立つ娘を見つめる表情が大変素敵だったのでよしとします。そしてアムネリスがかっこいいのでもうなんでもいいです。
しかし、結局どういう形で決着が付いたのか、よく分からないんですよね……。
だって、ゾーザーの陰謀と、ラダメスの恋愛と、アモナスロの脱走とは本来それぞれ無関係なんですから。いまいちどうなって解決したのかが分からんのだが、どうせならゾーザー様の裁判もやって欲しいと思う今日この頃です。
■迷いつつリプライズ〜愛の物語リプライズ
泣けましたわー。なんだかんだとろくでもないツッコミを入れつつ、素直に泣けます。きれいです。アムネリス、いいですねえ……
以上、お読みいただき有り難うございました。
>>BACK